ジョン・フィリップスによる掟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 03:27 UTC 版)
「海賊の掟」の記事における「ジョン・フィリップスによる掟」の解説
1724年、復讐号のジョン・フィリップスは、部下に対し以下の掟を規定した。 すべての乗員は命令に従わなければならない。戦利品について、船長は1.5人分を分け前とする。航海長、船大工、甲板長、掌砲長は1.25人分とする。 脱走や仲間に隠し事を企てた場合には、弾薬1瓶、水1瓶、小火器1丁及び弾丸を与えて置き去り刑に処す。 仲間内での窃盗や賭博によって銀貨相当の利益を得たものは置き去り刑または射殺とする。 置き去り刑に処された者に出会った時、船長や仲間の同意なく掟に署名させてはいけない(仲間にしてはいけない)。その場合、船長や仲間が適切と考える罰を下す。 これらの掟に反しない範囲で仲間を傷つけてしまった場合(誤射した場合)、裸の背中に「モーセの律法」の罰を与える(「モーセの律法」とは40回の鞭打ちを指す)。 銃の撃鉄を上げる、キャップなしのパイプでタバコを吸う、カンテラに入れず火のついた蝋燭を運んだ場合、前条と同じ罰を与える。 戦闘のためには武器の手入れを欠かさず、自身の職務には励むこと。不適切な場合には、分け前を減らし、船長や仲間が適切と考える罰を下す。 戦闘時に指を失った場合には400銀貨を、四肢の場合には800銀貨を補償する。 貞淑な女性に対し、相手の同意なく手を出す者については死を与える。
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