ジェーンベコフの去就
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 14:19 UTC 版)
「2020年キルギス反政府運動」の記事における「ジェーンベコフの去就」の解説
ジェーンベコフは4日の総選挙以来、公の場に姿を現さず所在不明になり、逃亡を防止するため国境が封鎖され、要人の出国が不可能になった。ジェーンベコフ自身は6日までにBBCのインタビューに対し、強い指導者たちに職責を譲る用意があると語ったとされるが、具体的に誰のことなのかは説明していない。7日にはアタ・メケン社会党(英語版)の議員らによってジェーンベコフに対する弾劾の準備が開始された。暫定政権の発足とジェーンベコフの弾劾を審議するため議員がホテルに集まったものの40人しか集まらず、定足数に満たなかった。 8日、ジェーンベコフは騒乱後はじめて議員と懇談の場を持ち、弾劾の話題についても議論された。10月9日、ジェーンベコフは大統領公式サイトにて、議会総選挙の再選挙の日程が決まり、また議会と大統領府の承認を得た合法的な政権が発足し、国家の法的な秩序が回復すれば大統領を即時辞任する意向を表明し、そのための準備はできていると声明した。また6日のボロノフによる首相辞任意向を受け入れ、全閣僚を含めた解任命令に署名した。 しかし国内の混乱は収まらず、ジェーンベコフは9日午後8時より全土に非常事態宣言を敷き、これは21日まで有効と設定された。これにより夜間は外出が禁止され、また軍事行為も厳格に制限され、首都への出入も管理されることとなった。このほか首都ビシュケクには軍による治安部隊が置かれ、兵士や兵器を置くことが可能となった。 野党勢力が新首相選出に向け一枚岩になれない中。10日にジェーンベコフはアルマズベク・バトゥルベコフ(フランス語版)第一副首相を首相代行に据え、また治安担当幹部を解任した。12日には再びビシュケクに非常事態宣言を発令し、午後8時より19日の午前7時まで効力を持つ。
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