シンクロ型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 09:51 UTC 版)
ゲーム機(アーケードゲーム基板など)から出力されるこの60分の1秒単位の信号(垂直同期信号、いわゆるVSYNC信号)を利用してボタンの入力信号をON・OFF・ON・OFF…と交互に変更することにより連射を行う装置をシンクロ連射と言う。 ほとんどのコンピュータゲームの処理は60分の1秒単位で行われているため、つまりボタン入力の受け付けも60分の1秒単位で行われる。これはディスプレイの走査方式が60分の1秒単位であるため、60分の1秒の間に各種処理を行い画面の書き換えがなされれば最も動きがスムーズに見えるためである。 理論上ゲーム機が理解できる最高速度の連射(秒間30連射)ができるというのが最大の利点である。しかし処理落ちに弱く、処理が60分の1秒に収まらず次のタイミングに持ち越されたとき(いわゆるフレームスキップ)は連射の速度が落ちたりタイミングがずれることがある。また、ゲームのハードもしくはソフトの仕様により、この速度では認識されない場合もある。この場合はボタンの信号がON・ON・ON・OFF・ON…などとなるようにして連射速度を下げれば(この場合は秒間15連射)良いのだが、連射速度ごとに別々の回路が必要になる。 なお、VSYNC割り込みルーチン内で、ゲームのメインループやボタン入力の検出処理を行っていないゲームに対しては、単にコントローラ側から見て連射速度が一定になること以外には、特にメリットはない。
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