シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅とは? わかりやすく解説

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シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 14:47 UTC 版)

シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅
出入口
Champ de Mars - Tour Eiffel
アヴニュ・デュ・プレジダン・ケネディフランス語版 (?km)
ジャヴェルフランス語版 (?km)
(?km) ポン・ド・ラルマフランス語版
所在地 パリ15区ブランリー通りフランス語版
管理者 フランス国鉄(SNCF)
所属路線 RER C線
駅構造 2面2線
ホーム 地下駅
開業年月日 1867年
乗換 ビラケム駅メトロ6号線
備考 旧称シャン・ド・マルス駅(Champ de Mars
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シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅フランス語: Gare du Champ de Mars - Tour Eiffel)、旧称シャン・ド・マルス駅フランス語: Gare du Champ de Mars)はフランスパリ15区にある、フランス国鉄(SNCF)のRER C線。駅名はシャン・ド・マルス公園エッフェル塔に由来する。

シャン・ド・マルス広場は何度も国際博覧会の会場となっており(参考・パリ万国博覧会)、シャン・ド・マルス駅は1867年1878年1889年1900年1937年の5度に渡って万博の観客輸送に活用された。

メトロ6号線ビラケム駅との乗換駅である。

歴史

1867年の駅

1867年の万博に合わせて、プティト・サンチュールからシャン・ド・マルスまでセーヌ川に沿う線路とシャン・ド・マルス駅が開業した。この時の駅は現在のRERの駅より南東側にあり、シュフラン大通り英語版フランス語版に接して万博開場に向かい合う位置に駅舎が設けられた。

万博終了後は駅、路線とも一旦廃止された。

1878年の駅

1878年の万博のため駅は再開業した。この時の駅は旅客用の頭端式ホーム2面4線と留置線数線からなっており、ホームの頭端側にジュスト・リシュ英語版フランス語版の設計による駅舎が建てられた。駅舎の正面は赤煉瓦ガラス張であり、屋根は金属製だった。また中央の建物の他両側に「パゴタ」と呼ばれるコンコース用の建物があり、その屋根はプラットホーム上まで続いていた。また駅舎のシュフラン大通りに面する側には食堂が設けられていた。

駅は万博終了後も営業を続け、1889年の万博でも観客の輸送に用いられた。この時にクールブヴォアからセーヌ川左岸沿いにイシー=レ=ムリノーを経由してシャン・ド・マルスに至る路線(現在のトラムT2線)が開業した。

1894年には踏切の解消のため線路は休止され、駅も一旦閉鎖された。駅舎は1897年にパリ北西郊外のボア=コロンブ(Bois-Colombes)に移築された。

1900年の駅

1900年のシャン・ド・マルス駅

1900年4月12日アンヴァリッド駅からレ=ムリノーに至る路線が開業し、シャン・ド・マルスはその中間駅となった。また同時にシャン・ド・マルスからルーエレ橋を経由しトロカデロ駅(現アヴニュ・アンリ・マルタン駅英語版フランス語版)でオートゥイユ線フランス語版サン・ラザール駅からパリ市南西部に向かっていた路線)に接続する路線も開業した。

シャン・ド・マルス駅には、セーヌ川に沿ってアンヴァリッド方面へ向かう線路上に相対式ホーム2面2線が設けられたほか、以前の駅を拡張した敷地に頭端式ホーム10面20線が設けられた。頭端式ホームは以下のように使い分けられ、多くの万博来場者を受け入れた。

万博終了後は頭端式ホーム部分の旅客営業は廃止され、アンヴァリッド方面に直通する2面2線のみが旅客用に用いられた。またルーエレ橋経由の連絡線も廃止された。頭端式ホームの跡地は貨物駅に転用され、主に石炭の輸送に用いられた。しかし都心部の、しかも観光客の多く集まる地区にこのような駅を置くことは不評であり、1937年の万博を控えて貨物駅はヴォージラール(現モンパルナス駅の一部)に移転した。

その後貨物駅跡地は1971年までアンヴァリッド-ヴェルサイユ線の電車車両基地として用いられた。その跡地は現在ではエミール・アントワーヌ陸上競技場(Stade Émile Antoine)や国際鉄道連合本部になっている。

RERの駅

1979年にアンヴァリッド駅とオルセー駅を結ぶ連絡線が開業し、シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅はRER C線の駅となった。また1988年には、廃止されていたルーエレ橋経由の路線が復活し、駅はC線のヴェルサイユ方面とポントワーズ方面の分岐駅となった。

駅構造

現在のホーム

セーヌ川に添う形で相対式ホーム2面2線とその間に留置線1線がある。線路はセーヌ川の河原とほぼ同じ高さにあるが、上を歩道に覆われており地下駅のような構造になっている。セーヌ川に面した側面は開口部である。

のりば

ホーム 路線 方向 行先
A C線 北方面 ポントアーズ英語版フランス語版、ヴェルサイユ=シャトー=リヴゴーシュ方面
B 南方面 オステルリッツポン・ド・ランジス=オルリー空港英語版フランス語版マッシー=パレゾーヴェルサイユ=シャンティエサン=マルタン=デタンプ英語版フランス語版方面

利用状況

SNCFの推計によると、2022年の当駅の年間利用客数は6,564,413人[1]

駅周辺

エッフェル塔から見たビラケム橋、ルエル橋と白鳥の小径。RERの駅は画面下の歩道の下にある。

エッフェル塔シャン・ド・マルス公園は駅のすぐ東に位置する。またイエナ橋を挟んでセーヌ川の対岸にはシャイヨー宮が位置する。

南には京都広場フランス語版に面してパリ日本文化会館在フランスオーストラリア大使館英語版フランス語版があり、パリ日本文化会館の先にはメトロ6号線ビラケム駅ビラケム橋がある。ビラケム橋の中程からは白鳥の小径フランス語版に降りることができる。

隣の駅

RER C線
アヴニュ・デュ・プレジダン・ケネディ駅英語版フランス語版
モンティニー=ボーシャン英語版フランス語版方面
ポントアーズ英語版フランス語版方面
ポン・ド・ラルマ駅英語版フランス語版
ポン・ド・ランジス=オルリー空港英語版フランス語版方面
マッシー=パレゾー方面
ドゥルダンフランス語版方面
ブレティニー英語版フランス語版方面
ジャヴェル駅英語版フランス語版
ヴェルサイユ=シャトー=リヴゴーシュ方面
サン=カンタン=アン=イヴリーヌ=モンティニー=レ=ブルトンヌー英語版フランス語版方面
シャビル=ベリジー英語版フランス語版方面
ポン・ドゥ・ガリリアーノ=ジョルジュ=ポンピドゥー欧州病院英語版フランス語版方面
C5支線直通 ポン・ド・ラルマ駅英語版フランス語版
ジュヴィジー英語版フランス語版方面
ポルト・ド・ヴァンセンヌ方面
ドゥルダン=ラ=フォレ英語版フランス語版方面
ドゥルダンフランス語版方面
サン=マルタン=デタンプ英語版フランス語版方面
ブレティニー英語版フランス語版方面

脚注

  1. ^ "Fréquentation en gares: Champ de Mars Tour Eiffel". SNCF Open Data. 2024年1月25日閲覧.

参考文献

関連項目





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