シャダーカイの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/08 08:41 UTC 版)
シャダーカイは3.5版では影界に魂を捕らわれたフェイであり、第4版、そして第5版では死神レイヴン・クイーンに従ってシャドウフェルに降った人間もしくはエルフたちである。 第3.5版『Fiend Folio』及び『ドラゴン』337号の設定では、シャダーカイはかつて妖精たちとともに物質界に暮らしており、その頃から影界の力と影響を受けていた。だが、最も強大なシャダーカイの術士が他の劣等な種族によって自然が荒らされるという予見をし、対抗するにも力や知恵では抵抗しきれないことを悟ったシャダーカイたちは影界の秘術を以て世界を変えようとした。その秘術は影界の力を世界に呼び込み、世界をシャダーカイに有益な宵闇に包もうというもので、百人もの魔術師が儀式を執り行った。だが、その儀式は影界に潜入した名もなき英雄たちの手によって阻止され、影界の力によってすべてのシャダーカイの魂に影界の魔力が入り込んでしまった。以来、シャダーカイは絶えず意識を働かせていないと、その魂が徐々に影界へと抜けていってしまうという呪いを受けた。この呪いはその後もすべてのシャダーカイを呪縛しており、その痛みが他の種族には理解できないという憤りは彼らをより残虐な性質へと歪ませていった。 第4版準拠の『ドラゴン』372号では、ヒューマンとなったシャダーカイの新たな起源が紹介されている。 シャダーカイはかつて物質界に暮らす一部族であったが、第3版で悪の死神として君臨していたネルル(Nerull)による死後の魂の虐待に怯えていた。だが、第4版になってネルルがレイヴン・クイーンによって斃され、彼女が神として君臨した際にシャダーカイは下僕として仕える代わりに、エラドリンにも勝る長命と強い精神力を授かった。シャダーカイ族はシャドウフェルにある女王の領地へと移住し、やがてシャドウフェルの影響によって別の種族へと変質し、シャダーカイの名は種族の名となった。 1つの種族の中に、数種の細かい亜種族が規定された第5版では、シャダーカイはエルフに属する亜種族となった。MTFではそれを受けて、新しい成り立ちが設定されている。 第5版におけるシャダーカイはかつてエルフの女王であったレイヴン・クイーンが、エルフの主神・コアロンとドラウの主神・ロルフとの果てなき争いを調停すべく神性を得ようとした際、女王を支持したエルフを起源としている。だが、その試みは邪悪な魔術師たちの横槍で阻止され、女王はシャダーカイもろともシャドウフェルにに引きずり込まれていった。死した女王は残された記憶から分身たるレイヴン・クイーンとなり、その従僕たるシャダーカイはシャドウフェルにに適応した陰鬱な種族となった。一方、邪悪な魔術師たちは女王の呪いを受け、醜いナグパとなった。
※この「シャダーカイの歴史」の解説は、「シャダーカイ」の解説の一部です。
「シャダーカイの歴史」を含む「シャダーカイ」の記事については、「シャダーカイ」の概要を参照ください。
- シャダーカイの歴史のページへのリンク