システム基板の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 04:54 UTC 版)
本作以前に制作されたアーケードゲーム基板を流用し、一部を作り変えて別のゲームを出すという、システム基板の概念は、CPUを使った世界初のアーケード基板であるミッドウェイ「8080基板」の時点で既に確立されていたが、国産では前述の『インベーダー』そしてその後のナムコ『ギャラクシアン』の頃から本格化してきた。いわゆる「ヘッドオン基板」で動いたゲームを、原則としてリリース順に以下に挙げる。 スペースアタック(『スペースインベーダー』のコピー) ヘッドオンII カーハント 侍 カーニバル ディープスキャン スペーストレック トランキライザーガン N-SUB パルサー ボーダーライン(英語版) 平安京エイリアン(セガ製ではないが、メーカーの電気音響が基板を流用) ヘッドオン基板の特徴として、前述した背景に色が付けられる事がある。この頃のテレビゲームのカラー化は、インベーダーが途中からカラーになった事からも判る通り、まだ白黒ゲームが幅を利かせており、カラーゲームでも背景は黒だった。当ゲームはそれぞれのキャラに固有の一色が付けられるだけでなく、背景にも色を付ける事が出来た。『ヘッドオン』は背景が青色という、当時としてはまだ珍しいもので、前述の『スペースアタック』もPart IIから背景が青となった。セガの技術の高さを見せつけた要素の一つである。 しかし「ギャラクシアン」の基板はキャラに色を複数付けられるなど、その性能はインベーダー基板やヘッドオン基板より優れていた。ヘッドオン基板とタイトーのインベーダー基板は数が多く、廃棄するには新しかったため、いくつかのゲームは上記の通りROM交換で発売していた。そのため1981年頃まではセガ・タイトーに比べ、他の中小メーカーの大半がギャラクシアン基板で華やかな演出のゲームを作れるという、一見矛盾した展開が見られた。
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