シシリー_(護衛空母)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > シシリー_(護衛空母)の意味・解説 

シシリー (護衛空母)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 12:46 UTC 版)

1952年10月撮影
艦歴
発注:
起工: 1944年10月23日
進水: 1945年4月14日
就役: 1946年2月27日
退役: 1954年
その後: スクラップとして売却
除籍: 1960年7月1日
性能諸元
排水量: 11,373トン(基準)
全長: 169.9m
全幅: 32.05m
吃水: 8.5m
機関: 4基筒蒸気タービン×2基
スクリュープロペラ×2軸
最大速: 19ノット
航続距離:
乗員: 士官、兵員1,066名
兵装: 38口径5インチ単装砲 2基
40mm4連装機銃 3基
40mm連装機銃 12基
20mm機銃 20基
搭載機: 艦上戦闘機×18機
艦上攻撃機×12機

シシリー (USS Sicily, CVE-118) は、アメリカ海軍護衛空母コメンスメント・ベイ級航空母艦の14番艦。艦名は第二次世界大戦で上陸作戦が行われたイタリアのシシリー島(シチリア)に因んで命名された。

艦歴

艦はサンディ・ベイ (Sandy Bay) として1944年10月23日にワシントン州タコマトッド造船所で起工し、1945年4月14日にジュリウス・ヴァンダーウィール夫人によって進水した。1945年6月5日にシシリーと改名され、1946年2月27日にB・W・ライト艦長の指揮下就役した。

オレゴン州ポートランドで艤装が完了すると、シアトルで補給を受け、その後整調訓練のためサンディエゴへ向かう。5月15日にシシリーはパナマ運河およびバージニア州ノーフォーク経由でニューヨークへ向かうよう命じられた。6月6日にブルックリン海軍工廠入りし9月30日まで留まった後、ニューファンドランド島のアージェンティアへ向かい、寒冷地訓練を行った。

その後1950年4月3日までシシリーはノーフォークを母港として大西洋艦隊の一部として作戦活動を行った。1950年4月3日に太平洋艦隊への配属が命じられ、母港をサンディエゴに変更、4月28日に到着した。シシリーは同年夏に対潜水艦戦演習を行う予定であったが、6月25日の朝鮮戦争の勃発によりその計画は根本から変化した。7月2日に極東へ配備が命じられ、二日後に第一陣の3隻の一艦として韓国水域へ出航した。シシリーは第15空母部隊の旗艦となり、8月3日に国連軍地上部隊を支援する VMF-214 の航空機を運搬した。この巡航で浦項での地上戦、仁川上陸作戦ソウルへの侵攻作戦および長津湖の戦い興南への海兵隊の撤退を支援し、1951年2月5日にサンディエゴへ帰還した。

第7艦隊での二度目の配属は1951年5月13日から10月12日まで行われ、シシリーは韓国の東西両岸で活動した。朝鮮戦争中への最後の配属は1952年5月8日から12月4日まで行われた。シシリーは国連軍の護衛艦隊および臨検任務に貢献した。その後1953年7月14日から1954年2月25日まで再び極東に展開した。

シシリーは西海岸へ帰港すると予備役となり、太平洋予備役艦隊で保管されることとなった。シシリーは1960年7月1日に除籍され、10月31日にカリフォルニア州ビバリーヒルズのニコライ・ジョフィ社にスクラップとして売却された。

シシリーは朝鮮戦争の戦功での5つの従軍星章を受章した。

関連項目

外部リンク


「シシリー (護衛空母)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シシリー_(護衛空母)」の関連用語

シシリー_(護衛空母)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シシリー_(護衛空母)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシシリー (護衛空母) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS