サンショウバラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 01:14 UTC 版)
サンショウバラ | |||||||||||||||||||||||||||
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2009年5月 箱根湿生花園
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Rosa hirtula (Regel) Nakai (1920)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
サンショウバラ(山椒薔薇) |
サンショウバラ(山椒薔薇、学名:Rosa hirtula)は、バラ科バラ属の落葉小高木。別名、ハコネバラ(箱根薔薇)ともいう。和名は、葉がサンショウに似るのがその由来である[3]。
特徴
幹は太く、バラの仲間では最も背が高く、6メートル (m) にもなる[3]。枝はよく分枝し、稲妻形に屈曲し、扁平な強い刺がある。葉は奇数羽状複葉で、9-19個の小葉からなる。小葉は長楕円形で、先端は尖り、縁には細かい鋸歯があり、葉の羽軸と小葉の裏面の主脈に軟毛がある。
花期は5 - 6月[3]。花は単生し、小枝の先端に径5 - 6センチメートル (cm) になる淡紅色の5弁花をつけ、1日から2日で落花する[3]。花柄にトゲが多い[3]。果実は大きく、径2 cmの扁球状になり[3]、全体に蕾時から生える硬い刺が残る。実が熟すと甘い香りがある[3]。この果実は果実酒に利用できるが、内部が虫食いになっているものが非常に多いので要注意。
和名の由来は、葉がサンショウ(山椒)の葉に似ているため。
分布と生育環境
日本固有種[3]。本州の神奈川県、山梨県および静岡県にまたがる富士箱根地区に分布し、山地に生育する[3]。
箱根町の花として昭和51年(1976年)8月2日に制定されている。また、山梨県南都留郡山中湖村の「村の花」にもなっている。
ギャラリー
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
脚注
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rosa hirtula (Regel) Nakai サンショウバラ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月19日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rosa roxburghii Tratt. var. hirtula (Regel) Rehder et E.H.Wilson サンショウバラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 208.
参考文献
- 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、208頁。ISBN 4-522-21557-6。
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- 佐竹義輔ほか編『日本の野生植物 木本Ⅰ』平凡社、1989年。
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