サルコメア
骨格筋を形成する筋繊維は、さらに多数のサルコメアという収縮単位が連なった筋原繊維からできている。サルコメアを顕微鏡で観察すると、主にミオシンからなる暗帯とアクチンからなる明帯が規則的に繰り返しているため筋原繊維に縞模様が現れる。明帯との中央にアクチンの末端が結合するZ線とよばれる濃い線が見られ、これがサルコメアの境目となる。暗帯はA帯、明帯はI帯とよばれることもある。
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サルコメア(筋節)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:18 UTC 版)
筋原繊維の最小構成単位。これが縦につながったものが筋原繊維である。個々のサルコメアは、ATP存在下で収縮が起こる。骨格筋の縞は、このサルコメアのアクチンフィラメントとミオシンフィラメントが並行に一部分が重なっている配列に由来する。筋小胞体から放出されたカルシウムイオンにより、アクチンフィラメントがミオシンフィラメントな間に滑り込み筋肉が収縮する。したがって、そのときにはサルコメア全体の長さはアクチンフィラメントが滑り込んだ分だけ小さくなる。 サルコメアには、中央部に密度が高いA帯と、両側に密度が低いI帯がある。A帯は約1.5μm長のミオシンフィラメントで構成され、Z膜に接続したアクチンフィラメントがA帯に入り込んでいない部分がI帯である。両フィラメントは、中心にあるミオシンフィラメントを六角形状にアクチンフィラメントが取り囲んだ断面構造を持つ。ミオシンフィラメント同士の中心間距離は40〜50nm、取り囲むアクチンフィラメントまでの距離は約15nmである。
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