サヨナラ打撃妨害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 07:10 UTC 版)
日本プロ野球において、打撃妨害によるサヨナラゲームは3例記録されている。 1964年8月22日、東京オリオンズ対阪急ブレーブス21回戦(東京スタジアム) 12回裏の東京の攻撃時、二死満塁の場面で、三塁走者の大坂雅彦がホームスチールを狙ってスタートを切り、これを見た打者の岩本進が投手の投球にバットを出してファウルボールを打ったが、このとき阪急の住吉重信捕手のミットに岩本のバットが接触していた。道仏訓球審が打撃妨害を宣告し、三塁走者の大坂が得点してサヨナラゲームとなった。 1975年9月15日、阪神タイガース対大洋ホエールズ26回戦(阪神甲子園球場) 12回裏の阪神の攻撃時、二死三塁、打者が池辺巌の場面で、三塁走者の末永正昭がホームスチールを狙ってスタートを切った。この際に大洋の小谷正勝投手がセットポジションの体勢から静止せずに本塁へ投球した上、その投球を捕手の福嶋久晃が本塁に身を乗り出して捕球を試みて池辺の打撃を阻む形となったため、福井宏球審は打撃妨害を宣告し、併せてボークを宣告して三塁走者の末永に本塁を与え、阪神がサヨナラ勝利した。 2006年9月7日、横浜ベイスターズ対広島東洋カープ18回戦(下関球場) 10回裏の横浜の攻撃時、二死満塁で打者の佐伯貴弘が広島の永川勝浩投手が投じた球をスイングした際に佐伯のバットが石原慶幸捕手のミットに接触した。佐伯は吉本文弘球審に打撃妨害をアピールし、吉本もそれを認めたため、佐伯には一塁が与えられ、三塁走者の藤田一也が得点してサヨナラゲームとなった。
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