サムパーティとは? わかりやすく解説

サムパーティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 03:09 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
サムパーティが猿の一行と出会う場面。

サムパーティSampāti, : सम्पाति[1])は、インド叙事詩ラーマーヤナ』に登場する巨大なの王。老齢の禿鷹で、ヴィンディヤ山の山頂に棲む。カシュヤパ仙とヴィナターの息子アルナ[2][3]シュエーニーの子で[2]ジャターユの兄[4][3][5]透視の能力を持つ[6]

神話

兄弟の挑戦と太陽

『ラーマーヤナ』によると、かつてサムパーティとジャターユは、天に昇ってインドラ神を征服しようとした。しかし太陽に近づきすぎて、ジャターユがその熱で弱ったので、サムパーティは自分の翼の下にジャターユをかばった。そのためサムパーティの翼は燃えてしまい、ともに別々の場所に落下した。『マハーバーラタ』によるとジャターユとサムパーティはどちらが先に太陽神スーリヤの集会場に着くかを競ったが、サムパーティの翼は燃えて、ジャターユの翼は燃えなかったという[5]

サムパーティが落ちたのはヴィンディヤ山であり、死を決意したが、聖者ニシャーカラはいずれこの地にラーマ王子の使いが訪れるときがあり、そのときに再び翼が再生して力が回復するだろう、と予言したため、死を思いとどまった[7]

翼の再生

その後、ヴィンディヤ山にヴァナラ)の一行が現れたとき、サムパーティはこれを喰らおうとした。しかし彼らがジャターユの死を口にしたため、驚いて何者であるかを訪ねた。彼らは連れ去られたラーマの妃のシーターの捜索隊であると告げた。サムパーティは兄弟の死にひどく落ち込んだが、聖者の予言を思い出し、透視の力によって、シーターを連れ去ったのはラークシャーサの王ラーヴァナであり、その居城はランカー島にあることを教えた[7][8]。するとサムパーティの翼は予言通りに蘇り、新しい赤い羽毛に覆われ、サムパーティは天に飛翔した[7]

このサムパーティの教えによって、ハヌマーンは海原を飛び越えてランカーに忍び込んだ。

脚注

  1. ^ Sampati, Sampāti, Saṃpāti: 14 definitions”. Wisdom Library. 2021年10月6日閲覧。
  2. ^ a b 阿部知二訳、p.135。
  3. ^ a b 『マハーバーラタ』3巻263章1行。
  4. ^ 阿部知二訳、p.240。
  5. ^ a b 『マハーバーラタ』3巻266章47行-49行。
  6. ^ 阿部知二訳、p.241。
  7. ^ a b c 阿部知二訳、p.239-242。
  8. ^ 『マハーバーラタ』3巻266章50行-55行。

参考文献





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からサムパーティを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からサムパーティを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からサムパーティ を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サムパーティ」の関連用語

サムパーティのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サムパーティのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサムパーティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS