サブカルチャー聖地巡礼について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 04:01 UTC 版)
「由谷裕哉」の記事における「サブカルチャー聖地巡礼について」の解説
2014年に民俗学者の佐藤喜久一郎との共著で『サブカルチャー聖地巡礼』を岩田書院から上梓した。雑誌『月刊仏事』の取材記事で、この分野に取り組むようになったきっかけを、ファンが記帳した巡礼ノートを見て、前世紀から自分が研究してきた修験道に近い、苦行性を有する書き込みがしばしば見られたからであった、と述べている(1)。この説明のように、サブカルチャーに関わって聖地とされるうち宗教的な聖地(秩父定林寺(2)、大洗磯前神社(3)など)をとくに取りあげ、サブカルチャー聖地巡礼が伝統的な巡礼を継承する側面を導き出そうとしている。伝統的な宗教施設との関わりがそれほど濃厚ではない湯涌ぼんぼり祭りについても、ファンの記帳した巡礼ノートを分析し、巡礼者の行動を「伝統的な構造を参照しながら現代において生成しつつある事象」(4)と捉えようとした。
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