Sphaerellopsis filum(サビ菌重複寄生菌)
Sphaerellopsis
filum
(Biv.-Bern. ex Fr.) Sutton [=Darluca filum (Biv.-Bern. ex Fr.) Berk.]
分類:不完全菌門,分生子果不完全菌綱
日本全国に広く分布。さび菌に寄生する重複寄生菌として知られる。様々な植物の主に夏胞子堆内部に柄子殻を形成し,さび病の病勢を弱めることから,微生物防除剤として用いられることもある。柄子殻内部の柄胞子を飛散して蔓延する。有性世代はEudarluca
caricis (Fr.) Eriks.とされているが,日本では報告なし。
性状(機能):重複寄生菌 さび胞子堆中の柄子殻→JPEG(150kb)
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形態: 有性世代: 無性世代:柄子殻は暗褐色~黒色,球形,殻口をもち,さび胞子堆内に形成される。柄胞子は無色~淡黄色,紡錘形~楕円形,2胞,両端に毛状の短い付属糸をもち,大きさ17-20×5.5-6.5μ。 |
柄子殻 | 柄胞子 |
標本番号 | 菌種 | 宿主和名 | 宿主学名 | 症状 | 採集地 | 採集年月日 | 採集者 |
133-1-15 | Darluca | Rust of Bean | ESALQ, Piracicaba,s.p. | 1974.12.10 | Hino, T. | ||
142-1-28 | Sphaerellopsis filum | セイタカアワダチソウさび病菌 | Coleosporium asterum | 重複寄生 | 茨城県つくば市 | 1991. 11. 20 | 佐藤豊三 |
サビ菌重複寄生菌と同じ種類の言葉
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