サバイバルゲーム黎明期の名銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 01:36 UTC 版)
「SS-9000」の記事における「サバイバルゲーム黎明期の名銃」の解説
ノーマルでは気密性の問題もあり大した威力はなかったが、サバイバルゲームの黎明期、カスタムパーツメーカーによるノズルを持ったシリンダーやそれに対応したチャンバー、強化スプリングによりパワーアップされたSS-9000の性能は群を抜き、本製品はスナイパーの主力装備として確固たる地位を築いた。 BB弾の登場に伴い、ユーザー側でBB弾対応、カートレス(薬莢不要)化等の改造も行われた。SS-9000はプラスドライバー1本で完全分解が可能であり、さらにポンプ部のシリンダー容量が大きく、構造が単純であったためカスタムが容易であった。そのため、「カスタムパーツだけで1挺組み上げられる」とまで言われ、桑田商会を筆頭に多くのショップからカスタムパーツが発売された。中でもHACメカトロの、パワーソースをガスにしたガスシリンダーはハイパワーを軽いコッキングで可能にし人気を博した。 その後、タカトクの倒産に伴い、マツシロ、マスダヤとメーカーを渡り歩き、マルコシに渡ったところで6mmBB弾用への近代化改修を受け、UXスーパー9となる。そのカスタムの容易さにより、ハイパワー時代も乗り切った。当時主流だったBV式ガスガンはパワーを上げやすい事で知られていたが、命中精度は現在のエアソフトガンに比べて非常に低かったため、スナイパーライフルとしてサバイバルゲームにおいてもそれなりの地位を保っていた。 しかし1990年代に入ると、精密射撃を念頭に置いたマルゼンのエアボルトアクションライフル、APS-2が登場し「単なる玩具」に過ぎないSS-9000系の製品は狙撃銃の主役の座をついに明け渡すこととなった。それでも「サバゲ―ブームの一端を担った銃」と、この銃を名銃視するゲーマーは少なくない。
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