コンピュータの誤動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 21:19 UTC 版)
「コンピュータと社会」の記事における「コンピュータの誤動作」の解説
コンピュータは、原子力発電所の制御や新幹線の運行管理からエアコンの運転まで、社会の隅々にまで使われており、その誤動作は、小規模な障害にとどまらず、時として大きな社会問題を引き起こすこともある。コンピュータの誤動作には、ハードウェアに起因するものとソフトウェアに起因するものがあり、前者については、構成部品の細密化による電圧変化などへの脆弱性の増加があるものの、バックアップ処理などの対応策が取られてきているが、後者には、プログラムの複雑化やデータ量の急増などによるものがあり、こちらの影響が大きくなってきている。誤動作を起こす原因にはいくつかの種類がある。 プログラムの単純な誤りによるもの これはバグと呼ばれる。 システムの段階で問題が生じるもの 個別のプログラムの段階では問題はないが、システム設計に問題があり、誤動作を起こすケース。→企業の合併に伴うシステム統合の場合など。 通常の処理には問題がないが、システムの限界を超えて使用しようとしたことで、誤動作を起こすケース。→銀行の勘定系で取引量の急増により、処理能力を超えてしまう場合など。 あらかじめ、問題となることが分かっていても、稼動数が膨大で修正に手間がかかるため現実的に対応が困難になり、誤動作が起こる前の段階で社会問題化することもある。典型的な例として、2000年問題があった。日時の表現法に起因するバグ(英語版)2000年問題 2001年9月9日問題 昭和100年問題(2025年問題) 2036年問題 2038年問題
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