ゲーテのドイツ語作品
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ドイツ語では、ヴォルフガンク・フォン・ゲーテの作品に『きつねのライネケ』(Reineke Fuchs)がある。 全体は六歩格でできた12の詩でできていて、ライオンが王様の動物王国で、狐のライネケは悪者だという訴えで呼び出しに来た熊、猫、狸などを騙し、仕方なく呼び出された王様の前ではその取り巻きと王様自身をも得意の口先で騙し、宿敵の狼をも倒し、ついには王国の宰相にまで出世する様を描いている。 ゲーテはこの詩作品を、チョーサーの『カンタベリー物語』の出だしの初春の情景の記述を思わせるような、次のような初夏の情景描写から始める。 ドイツ語日本語訳(GFDL)Pfingsten, das liebliche Fest, war gekommen! es grünten und blühtenFeld und Wald; auf Hügeln und Höhn, in Büschen und HeckenÜbten ein fröhliches Lied die neuermunterten Vögel;Jede Wiese sproßte von Blumen in duftenden Gründen,Festlich heiter glänzte der Himmel und farbig die Erde.... 精霊降臨節、楽しいお祝いが来た!緑になり、花が咲いて、野原も森も、丘から丘へ、藪にも垣根にも。生まれたばかりの小鳥も楽しい歌を歌い、草原も花から来る香しい土で、お祝いしくも、楽しくも空は地球を照らして、色付かせる。
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