ケイオシアム退社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:05 UTC 版)
「グレッグ・スタフォード」の記事における「ケイオシアム退社」の解説
だが、ケイオシアムは1998年に『クトゥルフの呼び声』関連のトレーディングカードゲーム、『Mythos』の展開に失敗したことにより、深刻な経営不振に陥った。スタフォードは社長の座を退き、『クトゥルフの呼び声』デザイナー、サンディ・ピーターセンとともに退社した。その後、ケイオシアムは事実上いくつかのスピンオフ会社へと分割された。 1999年、スタフォードはスピンオフ会社の1つ、イサリーズ社(英語版)を設立した。“イサリーズ”(Issaries)はグローランサにおける交易神の名である。同社の元でPCゲーム『キング・オブ・ドラゴン・パス(英語版)』(日本版未発売)が発売されると、2000年にはロビン・ロウズ(英語版)がデザインした新しいシステムにグローランサを搭載した『ヒーロークエスト 英雄戦争(英語版)』が発売された。同作は当初、『ヒーロークエスト』の名で発売される予定だったが、同名の別のゲーム(英語版)があったため、第一版のみこの名となった。だが、従来のTRPGの流通経路にはないペーパーバックでの販売という形式を取ったヒーロークエストは期待とは裏腹に売れ行きは芳しくなかった。2003年に本家ヒーロークエストの商標が失効すると、従来の形式に戻した第二版『ヒーロー・クエスト』が発売された。2003年、スタフォードは1998年にケイオシアムを買収した玩具メーカー・ハズブロ社がルーンクエストの商標を失効した際、これを所得した。2004年にメキシコに移住し、同社での出版を終了した。 その後、2006年に新たにマングース・パブリッシング(英語版)とライセンス契約が結ばれたルーンクエストは新しいシステム(システムを含めた本文の著作権はケイオシアムが保持していた)として第四版(マングース版)がオープンゲームライセンス(英語版)として発表され、2010年に改訂版の『ルーンクエストII』が登場した。その間、2005年にはホワイトウルフ(英語版)社と『ペンドラゴン』のライセンス契約を結び、同社から『Great Pendragon Campaign』(2006年、未訳)が発表された。『ペンドラゴン』はその後、Nocturnal Media社がライセンスを継承している。2011年にマングースはイサリーズと業務提携を行っている。
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