グラン‐チャコ【Gran Chaco】
読み方:ぐらんちゃこ
⇒チャコ
グランチャコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 03:16 UTC 版)
アルゼンチンの地域 |
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グランチャコ
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自然区域
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グランチャコの風景(パラグアイ)
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WWFによって区分されたグランチャコの地域
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国 | パラグアイ・ボリビア・アルゼンチン・ブラジル |
標高 | 310 m |
グランチャコ(スペイン語:Gran Chaco、ケチュア語:Hatun Chaku、グアラニー語:Cháko)は、ラプラタ盆地西部の人口がまばらな非常に暑く乾燥した半砂漠の地域。ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルにまたがる。
「チャコ」(chaco)とはケチュア語で狩猟の土地(hunting land)を意味する。面積はおよそ 647,500km2で、パラグアイ川の西、アンデス山脈の東に位置する。西部の山地に近い部分の高地チャコ(Alto Chaco)は非常に乾燥していて植物もまばらにしか生えていないが、パンタナルに近い東部の低地チャコ(Bajo Chaco)は植物が多く茂っている。
グランチャコにはサバナや塩湖が多く、一帯にはヒメガマ、ボタンウキクサ、ヒルムシロ属、Hymenachne amplexicaulis、Lophocarpinia aculeatifoliaおよびヤシ類のCopernicia albaなどの植物が生え、グアナコ、ジャガー、アメリカバク、オオアルマジロ、マタコミツオビアルマジロ、チャコペッカリー、オオカワウソ、ピューマ、アメリカヒレアシシギ、コシジロウズラシギ、アメリカウズラシギ 、チリーフラミンゴ、レア、カモハクチョウ、パラグアイカイマン、カメなどが生息している。パラグアイ北部のバイーア・ネグラ付近のデフェンソレス・デル・チャコ国立公園、チャコ砂丘国立公園、アグリピーノ・エンシソ中尉国立公園、ネグロ川流域などを含むチャコ地域は2005年にユネスコの生物圏保護区に指定された[1]。また、パラグアイ西部のチャコ・ロッジ湖[2]、ロハス・シルバ中尉湖[3]、ネグロ川[4]、ティンフンケ国立公園[5]、ボリビア南東部のコンセプシオン湖[6]、バニャドス・デ・イソソグおよびパラペティ川[7]、ラス・イスラスヤシ林およびサン・ホセ塩類平原[8]、アルゼンチン北部のドゥルセ川流域の湿地およびマル・チキータ湖[9]はラムサール条約登録地である。
脚注
- ^ “El Chaco Biosphere Reserve, Paraguay” (英語). UNESCO (2021年4月23日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Laguna Chaco Lodge | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2003年10月20日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Laguna Teniente Rojas Silva | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年7月14日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Río Negro | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1995年6月7日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Tifunque | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1995年6月7日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Laguna Concepción | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2002年5月6日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Bañados del Izozog y el río Parapetí | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2001年9月17日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Palmar de las Islas y las Salinas de San José | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2001年9月17日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “Bañados del Río Dulce y Laguna de Mar Chiquita | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2002年5月28日). 2023年3月27日閲覧。
関連項目
グラン・チャコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 20:21 UTC 版)
「アルゼンチンの地理」の記事における「グラン・チャコ」の解説
グラン・チャコとメソポタミアを合わせて北東地方と呼ぶこともある。グラン・チャコはパラナ川右岸(西岸)にあり、ボリビア東部やパラグアイ西部から一続きの低地である。グラン・チャコは亜熱帯気候に属し、夏季はラテンアメリカでもっとも高温多湿な地域のひとつであり、冬季も温暖である。パンパと一続きの平野だが、パンパとは異なって半乾燥気候であり、アンデス山脈から運ばれた土砂が堆積している。これらの乾燥地には有刺灌木林が広がり、粗放的な放牧が行なわれている。グラン・チャコに特有の樹木としては、タンニンエキスや鉄道の枕木などに使用されるケブラチョ(英語版)がある。粘土質地帯には沼沢、湿地、湖沼が多く、パティーニョ湿地(パラグアイとの国境をまたいでいる)、アニャトージャ湿地、ラベージャ湖、マル・チキータなどがある。グラン・チャコとメソポタミアを合わせて北東地方と呼ぶこともある。
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