グラフィカルユーザインタフェースの改善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:29 UTC 版)
「Microsoft Windows 95」の記事における「グラフィカルユーザインタフェースの改善」の解説
NEXTSTEP風のウィジェットを採用し、ユーザインタフェース (UI) デザインの大幅な刷新が図られた。特に、Apple ComputerとのGUI絡みの裁判が決着したことを背景に、タスクバーやスタートメニュー、マウスの右ボタンのクリックで表示される内容の一覧から希望する処理を選択するといったUIなど、従来のWindowsではアプリケーションランチャ、タスクマネージャとしてしか機能していなかったデスクトップを一般的なディレクトリ(フォルダ)のひとつとしたことで、他のディレクトリとシームレスにファイルを移動できるようになった点が革新的であった。文書を読む流れを意識して設計されたMacintoshと比較すると、タスクバーが画面下端に設置される等の違いがある。 初心者でも操作を理解しやすく、完成度の高かったこのGUIは、その後Windows NT系でもWindows NT 4.0で採用され、Windows 9x系においては、Microsoft Windows Me、Windows NT系においては、Windows 2000までほとんど変更を加えられずに引き継がれた。Windows 9x系の消滅後もWindows XPやWindows Vista、Windows 7のクラシックモードにおいてもWindows 95とほとんど同一のデザインが採用されていた。新しく追加されたユーザーインターフェースでも、ボタンの配置などの基本設計はWindows 95と概ね同じであった。Windows 8ではスタートボタンが廃止されたがユーザーの不評を買い、Windows 8.1やWindows 10ではスタートボタンが復活した。
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