クトーニアンとは? わかりやすく解説

シュド=メル

(クトーニアン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 00:09 UTC 版)

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シュド=メルShudde-M'ell シュド=メル または シャッド=メル)は、創作ジャンルであるクトゥルフ神話に登場する、架空の怪物・神。クトーニアン(Chthonian)という種族の長老で、長い年月を生きて神と化している。本記事では、シュド=メルおよびクトーニアンについて記載する。

初出はブライアン・ラムレイのクトゥルフ神話短編『セメントに覆われたもの』。この短編は長編サーガ『タイタス・クロウ・サーガ』の第1作「地を穿つ魔」に組み込まれている。「地を穿つ魔」(The Burrowers Beneath)とは、クトーニアンとシュド=メルを指し、「セメントに覆われたもの」とはこの生物の卵を指す。

概要

シュド=メル

最大最古のクトーニアン。旧支配者・CCD(クトゥルフ眷属邪神群)。巨大で不死身に近い。人間の対邪神組織に捕らわれたクトーニアンの幼体を救いに一族と共に向かった。幼体に仕掛けられた核爆弾で一族は皆殺しにされたが、シュド=メル自身は傷を負ったものの生存した。

クトーニアン

クトゥルフ配下の地底種族。外見の特徴は目のないイカに似ており、短い触手を持っている。高温の溶解液を吐くことで、岩と地中を掘って暮らす。テレパシー能力を備えており、仲間同士で交信する他、人間の精神にも干渉する。岩盤を掘り進み爆弾すら容易に耐える強靭な身体を持つが、水に弱い。また核爆弾の放射線を用いれば、長のシュド=メル以外は死ぬ。

繁殖力は低く、メスは僅かな数しか卵を産まない。そのためクトーニアンは自分達の卵と子供を必死に守る。幼生の間は炎で焼き殺すことが可能。卵は有害な放射線を遮断するために、殻の厚みが4インチ(10センチメートル)もある。

彼らの種族はグハーンという、アフリカの都市の近くに封じ込められていたが、地殻を貫くトンネルを掘ることによって脱出し、世界中に広がった。

クトーニアンにとってのシュド=メルは、深きものどもにとっての父なるダゴンと母なるヒュドラにあたる。

名前

なおクトーニアンという語は作品中に出てくるが、クトゥルフの眷属一般を指すように用いられており、地底種族の名前とは特に限定されていない。chthonianはギリシャ語で「地下の・地底の」を意味するchthonに由来する単語で「地下に棲む神々」程の意味。

クトーニアンを地底イカの種族名と明確化させたのは、TRPGクトゥルフの呼び声』が初出とされる。

登場作品

関連項目

イリシッド
テーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)に登場する魔物。別名をマインド・フレイヤーといい、シャッド=メルとクトーニアンを元ネタにしている。地底に生息する、テレパシー能力に長けた、タコのような頭部の人型種族。さらに派生して、日本のゲーム『ファイナルファンタジーシリーズ』のイカのような頭部のマインドフレアとなる。
謎の羊皮紙
マンリー・ウェイド・ウェルマンによるクトゥルフ神話短編。クトゥルーと、ギリシャ神話の「クトニオス」の名前の類似に言及するシーンがある。

クトーニアン

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シュド=メル」の記事における「クトーニアン」の解説

クトゥルフ配下地底種族外見の特徴は目のないイカ似ており、短い触手持っている高温溶解液を吐くことで、岩と地中掘って暮らす。テレパシー能力備えており、仲間同士交信する他、人間精神にも干渉する岩盤掘り進み爆弾すら容易に耐える強靭な身体を持つが、水に弱い。また核爆弾放射線用いれば長のシュド=メル以外は死ぬ。 繁殖力低くメス僅かな数しか卵を産まない。そのためクトーニアンは自分達の卵と子供必死に守る。幼生の間は炎で焼き殺すことが可能。卵は有害な放射線遮断するために、殻の厚みが4インチ10センチメートル)もある。 彼らの種族はグハーンという、アフリカ都市近く封じ込められていたが、地殻を貫くトンネルを掘ることによって脱出し世界中広がった。 クトーニアンにとってのシュド=メルは、深きものどもにとっての父なるダゴンと母なるヒュドラにあたる。

※この「クトーニアン」の解説は、「シュド=メル」の解説の一部です。
「クトーニアン」を含む「シュド=メル」の記事については、「シュド=メル」の概要を参照ください。

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