クシエルの使徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 07:39 UTC 版)
メリザンドからの挑戦を受け取ったフェードルはメリザンド脱走の経緯を調査するため、王都に戻ってふたたび神娼となる。そのためジョスリンとの間に溝を生じ、ジョスリンはイェシュト人(ユダヤ人にあたる)の宗教に魅かれるようになる。 フェードルとジョスリンは手掛かりを追ってラ・セレニッシマ(ヴェネツィアにあたる)に旅し、当地に住むイサンドルの大叔父ベネディクトがメリザンドと結婚し子をもうけたことを知る。ベネディクトはイサンドルを殺し王位を奪う陰謀を立てており、真相を知ったフェードルは孤島の牢に閉じ込められる。ジョスリンが助けにやって来るが、フェードルは海に落ち、イリュリア人(スロバキア、クロアチア、ボスニア、セルビア、アルバニアにあたる地域)の海賊カザンに救われ、クリティ島(クレタ島にあたる)にたどり着く。フェードルは、王都エルーアを侵略から守るようバルクィール・ド・ランヴェール公爵に手紙を送る。 フェードルはラ・セレニッシマに密航し、ジョスリンと再会し、当地を訪れているイサンドル女王の暗殺を阻止する。ベネディクトは死ぬが、メリザンドはアシェラト寺院の庇護を得てテールダンジュの裁きから逃れ、二人の息子のイムリエル王子は行方不明となる。女王とフェードルはエルーアに向かい、王都を包囲中のサマヴィーユ公爵を逮捕する。ジョスリンはフェードルの伴侶となる。
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