キリストのイニシエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:14 UTC 版)
「オウム真理教の修行」の記事における「キリストのイニシエーション」の解説
サットヴァレモンにLSDを混ぜた液体を飲み、独房やコンテナ、「ポアの間」と呼ばれる麻原の説法が24時間流れ続ける部屋などに1週間監禁するイニシエーション。LSDの幻覚作用で手っ取り早く神秘体験を体験させるために用いられた。なお、このLSDは麻原が一度口に含んだものである。LSDの残留成分を抜くためとして行われた温熱療法と合わせ、多くの死者を出した。キリストのイニシエーションを受けたある信者は、セックスの10倍の快感があったので、募集があれば必ず志願したが、イニシエーションを受けたあと、身体中が痒くなり、紫の斑点ができた。 上祐史浩によれば、LSDや覚醒剤を用いた薬物イニシエーションは「キリスト・イニシエーション」と「ルドラチャクリン」の二種類であった。1960年代のアメリカでも、「チベット死者の書サイケデリック・バージョン」(1964)などサイケデリックスというハイテク仏教が流行った。 LSDを密造した遠藤誠一は逮捕後の1995年12月18日法廷で、「イニシエーションという宗教的体験が、実は薬物体験だったことを直視してほしい」と信者に対して語った。
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