キャンベルの時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 17:17 UTC 版)
「アスタウンディング」の記事における「キャンベルの時代」の解説
キャンベルは1937年10月にストリート&スミスに雇われたが、アスタウンディングの編集を完全に掌握するのは1938年5月号からである。しかし、それ以前にもいくつか新しいことを導入している。1938年1月号では "In Times To Come" と題して次号掲載作品の簡単な紹介を始め、3月号では "The Analytical Laboratory" と題して読者アンケート結果を集計して各作品の評価順位を発表しはじめた。当時の原稿料は1語1セントだったが、キャンベルはストリート&スミスにかけあい、アンケートで1位になった作家にはボーナスとして1語0.25セントを追加で支払うという特典を獲得した。 キャンベルは大人の読者をひきつけるため表紙イラストも変えようとした。ストリート&スミス版アスタウンディングのほとんどの表紙は Howard V. Brown が描いていたので、キャンベルは水星から見た太陽の天文学的に正確な絵を注文し、1938年2月号の表紙に使った。他にも Charles Schneeman(1938年5月号)、Hubert Rogers(1939年2月号)といったイラストレーターを新たに使い、特に Rogers は1939年9月号から1942年8月号まで、4号を除いて全ての表紙を描いている。 トレメインはいくつかのノンフィクションの記事も掲載しており、その中でキャンベルは1936年6月号から1937年12月号まで18回連載の太陽系に関するエッセイを書いていた。キャンベルも小説のアイデアを提供する目的でノンフィクションの記事を連載した。ノンフィクション記事を書いていたのは、ロバート・S・リチャードスン(英語版)、L・スプレイグ・ディ・キャンプ、ウィリー・レイといった作家である。
※この「キャンベルの時代」の解説は、「アスタウンディング」の解説の一部です。
「キャンベルの時代」を含む「アスタウンディング」の記事については、「アスタウンディング」の概要を参照ください。
- キャンベルの時代のページへのリンク