キャンデリラソウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:41 UTC 版)
キャンデリラソウ( -草)またはカンデリラソウ( -草) Euphorbia antisyphilitica Zucc. ユーフォルビア・アンティシフィリティカ[4]。 は、トウダイグサ科トウダイグサ属の植物である[5]。原産は、アメリカ合衆国はテキサスのトランス・ペコス[6]、南部ニューメキシコ、および、メキシコ北部[5] のチワワ州、コアウイラ州、イダルゴ州、ケレタロ州である[1]。標準英名としては、candelilla[注釈 1] と wax plant があるが、後者は系統的に関係のないサクララン(ホヤ)属の構成種に宛てられることのほうが多い。灌木性で、蒸散を防ぐために蝋に覆われ、本質的に葉がなく密に叢生する直立性の茎を持つ[7]。
注釈
- ^ a b “Candelilla”とは「小蝋燭」の意味である[2](ラテン語またはスペイン語で「蝋燭」を意味する candela カンデラ の指小形)。また candelilla の採集販売者のことを、現地ではスペイン語で candelillero カンデリイェーロ と呼ぶ[3](“カンデリリェーロ”とも読めるがここではイェイスモで表記)。
- ^ “Wax”は蝋、“Spurge”はトウダイグサ(トウダイグサ属の総称、園芸分野では特に多肉性のものを指す)のことである。cf. Spurge。
- ^ 種小名 antisyphilitica はこれにちなんでおり[2]、「抗梅毒性のある」の意味である。i.e. anti- 反する + syphili- (syphilis) 梅毒 + -tica 英語の -tic にあたるラテン語の接尾辞 -ticus の女性形。
出典
- ^ a b c "Euphorbia antisyphilitica Zucc". Germplasm Resources Information Network (GRIN). Agricultural Research Service (ARS), United States Department of Agriculture (USDA). 2010年10月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “Wax Spurge or Candelilla (pdf)”. ARIZONA-SONORA DESERT MUSEUM. PLANT CARE INFORMATION (n.d.). 2021年8月6日閲覧。
- ^ “Wax Camps Main”. TEXAS BEYOND HISTORY. Wax Camps. Texas Archeological Research Laboratory at the University of Texas at Austin, Department of Anthropology at Texas State University, et al. (2004年4月20日). 2021年8月8日閲覧。
- ^ 湯浅, 浩史「多肉植物」『世界大百科事典』平凡社、2000年、第2版。
- ^ a b c d e f “キャンデリラロウとは…成分効果と毒性を解説” (日本語). 化粧品成分オンライン. 化粧品成分ジャーナル (2019年2月24日). 2021年8月6日閲覧。
- ^ “Euphorbia antisyphilitica Zucc.”. Native Plant Database. Lady Bird Johnson Wildflower Center. 2010年10月14日閲覧。
- ^ a b Turner, Matt Warnock (2009). Remarkable Plants of Texas. University of Texas Press. pp. 125–127. ISBN 978-0-292-71851-7
- ^ "Chihuahuan desert". Terrestrial Ecoregions. World Wildlife Fund. 2010年10月22日閲覧。
- ^ a b Appendices (CITES). 2021年8月6日閲覧。
- ^ Soule, Jacqueline A. 2013. Success With Succulents. Tierra del Sol Press
- 1 キャンデリラソウとは
- 2 キャンデリラソウの概要
- 3 脚注
- キャンデリラソウのページへのリンク