ガンダム・トリスタン〈フェイルノート〉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 03:43 UTC 版)
「ガンダムNT-1」の記事における「ガンダム・トリスタン〈フェイルノート〉」の解説
クレヴェナールとは別仕様の強化ユニット装備形態。全身に配された装甲と推進器に加えてインコムも装備されており、一種のフルアーマー形態ともいえる。初出は漫画版で、クレヴェナールに代わってマスティマ部隊を強襲する。 装備された「フェイルノートシステム」は、ブッホ・コンツェルンが試験的に製作した強化ユニットであり、攻撃・防御を半自動型の兵装であるインコムで対応し、パイロットは高機動な機体の操作に専念するというコンセプトのもとに開発されたものである。全身に装甲とスラスターが追加されているほか、バックパックの左右には後年のクロスボーン・バンガードで開発されるビギナ・ギナのフィン・ノズルのひな形ともいえる推力偏向システムと、後頭部には同じくデナン・ゾンなどに搭載される特徴的なツインアイタイプのセンサーパックが増設されている。 追加武装としてバックパックに2基、両肩・両腕・両脚にそれぞれ1基ずつ計8基のインコム・ユニットを搭載しており、両肩のものはビーム砲、両腕のものはビーム砲兼ビーム・サーベルとして未展開状態でも使用できる。また、インコム8基を円形に束ねた状態でビームを斉射することにより、強力なビーム砲としても使用できる。 劇中においては、バイアラン・イゾルデとの交戦によって消耗したR・ジャジャや、未完成状態のサイコミュ実験艦ファドラーンと交戦し、前述の火力と機動力で圧倒する。しかし、サイコフレームに導かれたファドラーンのマザー・ファンネルによってフェイルノートシステムを破壊されたうえ、パイロットのクァンタンがアルレットとの共鳴によって戦意を喪失し、撤退している。 推力偏向システムとセンサーパックについては、良好な結果を受けて後年のブッホ・コンツェルンのMS開発に活かされる一方、武装をインコムに集中するというコンセプトは破棄されたようである。
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