自動型(負圧型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/29 19:16 UTC 版)
1980年代末頃からは自動型燃料コックを採用した車種も製造されていた。自動型燃料コックはインテークマニホールドの負圧を利用したダイアフラムでバルブを作動させる。「オン」、「リザーブ」および、「プライマリー」(Primary、略:PRI)の3つの切り替えポジションを備え、「オン」ではインテークマニホールドに負圧がかかったときにバルブが開き、エンジンがかかっているときか、クランキングの際にしか燃料が流れない。プライマリーは負圧が発生していないときでも、ダイアフラムバルブを迂回してキャブレターに燃料を送るためのものである。整備後や長期にわたって運転していなかったときなど、キャブレターのフロート室に十分な量の燃料がない場合に、始動前にプライマリーポジションに切り替えると燃料が供給される。一般的にはプライマリーポジションはリザーブポジションの取り出し口から燃料を取り出していて、燃料タンク内の全ての燃料を利用することが可能である。負圧式燃料コックの中にはリザーブポジションを備えず、代わりに燃料計を備えた車種もある。
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