ガソリン・蒸気動力時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 07:47 UTC 版)
「多摩湖鉄道の鉄道車両」の記事における「ガソリン・蒸気動力時代」の解説
多摩湖鉄道は1928年(昭和3年)4月6日に国分寺駅 - 萩山駅間の旅客運輸営業を開始したが、この際の車両は日本自動車製の4輪(2軸)ガソリン客車キハ1形キハ1・2号の2両であった。 この区間の動力はもともと電気動力のみの予定であったが、資金不足および早期完成のため電気・ガソリン併用ただし電気設備未竣功として、実質的にガソリン動力のみで運輸営業を開始したものである。 ところが当初のキハ1形キハ1・2号は故障が多く、開業当日に松井自動車製作所(松井車輌とも呼ばれる)に4輪ガソリン客車2両を発注するとともに、その完成までのつなぎのほか延長線建設等に備え、蒸気動力併用の認可を受けた上で、鉄道省から1650形1650号蒸気機関車1両、駿豆鉄道(現・伊豆箱根鉄道)から4輪客車1両を譲り受けた。 このうち、松井自動車製作所に発注した新車両はジハ101形ジハ101・102号として、1928年(昭和3年)8月に1両、10月に残りの1両が竣功したが、蒸気機関車および客車は放置ののち1929年(昭和4年)3月に竣功した。しかし、蒸気機関車と客車については営業用に使用した記録が残されていない。 また、キハ1形キハ1・2号についても伝達装置等の改造を行い、1929年(昭和4年)10月にキハ2号、1930年(昭和5年)1月にキハ1号が竣功し延伸区間の開業を迎えた。
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