カンゴームとは? わかりやすく解説

スモーキークォーツ

(カンゴーム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:16 UTC 版)

煙水晶

スモーキークォーツ英語smoky quartz)は、水晶の一種で、石英グループに属する鉱物変種煙水晶(けむりすいしょう)[1]ともいう。

性質・特徴

モース硬度7。

茶色や黒っぽいがかったような

色彩に発色する原因は、はっきりとは分かっていないものの、地中で天然の放射線を受けると、ケイ素を置換した微量のアルミニウムイオンが三価のアルミニウムイオンから四価のアルミニウムイオンになり色中心(カラーセンター)となり、広範囲の波長の光を吸収するため灰色に見えるとされている[2][3]。長期間にわたる放射線の影響で、受けた放射線の量が多いほど光の吸収部が増えていくことで淡灰色→灰色→黒色と色が濃くなる。

品種

モリオン

非常に暗い茶色〜黒色の不透明な品種が、モリオンとして知られている。 モリオンは、スモーキークォーツのドイツ語、デンマーク語、スペイン語、ポーランド語の同義語でもある。[4] その名前は大プリニウス博物誌におけるmormorionを読み間違えたことに由来する。[5] 5.4の密度を有する。

カンゴーム

カンゴームは、スコットランドのカンゴーム山脈に見られる様々なスモーキークォーツクリスタルである。 通常、スモーキーな黄褐色だが、いくつかの標本は灰色がかった茶色を示す。

スコットランドのジュエリーやキルトピンの装飾品やナイフSgian-dubh英語版のハンドルとして使われている。最大の既知のカンゴーム結晶は、Braemar城に保管されている23.6 kg(52ポンド)の標本である。

用途・加工法

落ち着いた色合いから良質のものは、宝飾品念珠として加工されたり、置物印鑑などの素材としても幅広く用いられている。

天然の煙水晶は、結晶クラスター)の状態では見つかるものの、宝飾品になるほどの高品質のものは決して安価ではない。天然石ビーズとして流通しているものの中には、いわゆるエンハンスメント(改良)と呼ばれる処理が施されているものが多数ある。安ければ安いほど、その傾向は強い。白水晶に人工的に放射線を浴びせて煙水晶にしたものもあれば、着色したものもある。その逆で、煙水晶を加熱処理して黄水晶(シトリン)として販売しているケースも度々見受けられる。

サイド・ストーリー

かつては、トパーズの一種と誤認され、スモーキー・トパーズという名称で、高価な宝石材料とされていたこともある。

脚注

  1. ^ 文部省 編『学術用語集 地学編日本学術振興会、1984年、361頁。ISBN 4-8181-8401-2https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201606009242055720&rel=1#%7B%22category%22%3A%226%22%2C%22keyword%22%3A%22煙水晶%22%7D 
  2. ^ 『楽しい鉱物学』株式会社草思社、1990年6月5日。 
  3. ^ 石英(水晶)の様々な結晶 www.tool-tool.com”. BW Professional Cutter Expert www.tool-tool.com. 2023年2月9日閲覧。
  4. ^ http://www.mindat.org/min-6270.html Morion on Mindat
  5. ^ New Oxford American Dictionary (2nd ed., 2005), p. 1102.

参考文献

関連項目

外部リンク


カンゴーム

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宝石の国」の記事における「カンゴーム」の解説

ゴースト・クォーツの「中の子」。黒水晶ゴースト比べる言動粗暴だが、同様に面倒見のいい性格ゴースト月人戦った際に髪の毛一部両目以外の表層剥げ落ち、月へ連れ去られたことによって現れている。またそのために他の宝石たちに比べ一回り小柄雰囲気外観がアンタークに似ていたことから、精神的に追い詰められていたフォス混同しさらには一時暴走し自壊しかける事態にもなるが、その後落ち着き取り戻したフォス提案で、金剛先生から名前を付けられフォスと組むことになる。

※この「カンゴーム」の解説は、「宝石の国」の解説の一部です。
「カンゴーム」を含む「宝石の国」の記事については、「宝石の国」の概要を参照ください。

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