カレハガ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 09:19 UTC 版)
カレハガ科 Lasiocampidae | |||||||||||||||
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Philudoria potatoria
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分類 | |||||||||||||||
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亜科 | |||||||||||||||
Chondrosteginae |
カレハガ科(カレハガか、学名 : Lasiocampidae)は、昆虫綱チョウ目に属す科の一つである。
成虫は、止まっていると一見枯葉のように見える種が多い。幼虫は、オビカレハを除き毒針毛があり、触れるとかぶれる。
毒針毛を持つ種類は、全体に褐色系の地味な種類が多く、体に2束毒針毛の束を持つ。カレハガ、マツカレハ、クヌギカレハ、ヤマダカレハなどは頭部付近に2束短い束を、タケカレハ、ヨシカレハなどは頭部付近と尾部付近に1束ずつ長い束を持つ。頭部付近に2束毒針毛の束を持つ種は、刺激を受けるとこの束を膨らませ威嚇する。頭部付近と尾部付近に1束ずつ毒針毛の束を持つ種は、刺激を受けてもこの束を膨らませることもなく、威嚇することもない。また、繭にも毒針毛が付着するが、ドクガ科のガとは異なり、成虫には付着しない。
日本産の主な種類
関連項目
カレハガ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 05:05 UTC 版)
ドクガ科と同様に毒針毛をもつ幼虫が知られている。ドクガ科の毒針毛の束は幼虫の背面の多くの体節にまたがって対を成して配列することが多いが、カレハガ科の幼虫の毒針毛の束は胸部に集中して帯状の塊になることが多い。ドクガ科と異なり、長く、肉眼でも容易に毛のように見える。刺激を受けた幼虫は胸部を腹側に湾曲させ、この毒針毛の束を突き出して外敵に叩きつけて防御する。毒針毛の束が2束ある場所が皮膚のひだの内部にあり、胸部を屈曲させたときにはじめて露出する種もある(カレハガ、マツカレハ、ツガカレハ、クヌギカレハ、ヤマダカレハなど)。中には、タケカレハやヨシカレハのように毒針毛の束を頭部付近と尾部付近に1束ずつもつ種もある。ドクガ科と同様に幼虫がさなぎになるときには繭の内側から毒針毛を突き刺して植えつけるため、繭に触れると危険である。しかし、ドクガ科とは異なり成虫にはこの毒針毛は付着しない。日本産のカレハガ科で毒性が強く危険なものは、マツカレハ、クヌギカレハ、タケカレハなどである。
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