カヤモノリ Scytosiphon lomentaria (Lyngbye) Link
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からだは細長い円筒状で,一定間隔でくびれる。盤状の付着器から叢生し,からだは基部にかけて細くなる。分枝はみられない。からだは中空で,内部には気体が入っているので,冠水時には上の写真のように水中で立ち上がる。色素体を持つ小形の皮層細胞は2~3層で,その内側に大型で無色の円形から楕円形の細胞が3~5層並ぶ。直立した藻体は冬から春にかけて,ある短期間に非常に繁茂する。夏から秋にかけては盤状体となり,目立たずに岩上に生育しているという。手触りは柔らかい。生体は明るい褐色~濃褐色。押し葉標本は台紙によくつく。食用とする地方もある。
カヤモノリ目の種類は,藻体として認識される巨視的な配偶体(半数体,n世代)と,微視的な盤状または糸状の胞子体(二倍体,2n世代)の異型世代交代を行う。
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