カムリ
日本語の冠=かんむりを語源として、外国語風にスペリングを改めた。1980年代の小型乗用車のリーダーシップ的役割を果たすようにとの期待を込めて名付けた。80年1月にセリカ・カムリとして世に出たが、このときのハードウェアは当時のカリーナをもとに大幅モディファイしたもので、フロントエンジン、リヤドライブというレイアウトだった。1.6Lと1.8Lの2種のエンジンがあった。1800スーパーエディションというモデルで122万7000円。82年3月にフルモデルチェンジして2代目となるが、このときからFF車となった。86年8月のモデルチェンジでは4ドアセダンだけというボディスタイルに変わった。が、88年8月のマイナーチェンジでハードトップ仕様を追加。
90年7月に新モデルにチェンジしたが、このときは初めから4ドアセダンと4ドアピラードハードトップという2種のボディを用意した。エンジンは1.8Lと2Lが3仕様、2Lディーゼルターボとバラエティに富み、1.8Lとディーゼルを除いたAT車にはECTを採用した。5速のフロアタイプ・ミッションもあった。91年5月、プロミネントシリーズにV6・2.5Lエンジン設定。
94年7月に従来型を熟成したともいえる、新型が登場した。4ドアセダンだけのワンボディで、ホイールベースが50mm延び、全長も25mm長くなったが、5ナンバーサイズに収まった。エンジンはV6タイプを削除し、1.8L、2L、2Lディーゼルターボの3種。スポーティモデルには4WS技術も採用した。96年5月、一部変更。
96年12月、3ナンバーサイズのセダンとワゴンを、カムリ・グラシアという名前で発売した。グラシアはアメリカからの輸入車だが、国内生産のカムリとドッキング、新型へ移行したかたちになった。しかし、99年8月のマイナーチェンジを機に、ワゴンをグラシア、セダンは再びカムリと呼ぶようになり、新しいスタートを切った。
2001年9月、フルモデルチェンジ。従来型に比べ全長(+15mm)、全幅(+10mm)、全高(+70mm)が大きくなり、ホイールベースも50凹延びたが、最小回転半径は小さくなった。エンジンは直4の2.4L・2AZ-FE型のみ。これに4速スーパーECTを組み合わせる。駆動方式はFFが基本だが、Gグレードだけにフレックスフルタイム4WDを採用。
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