カナダにおける母乳栄養
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 11:17 UTC 版)
1994年のカナダ政府による調査では、カナダにおける73%の母親が母乳栄養を始めた。1963年には38%であったから格段の上昇である。母乳栄養を行っている率は西部カナダ人の方が高く、ブリティッシュ・コロンビアでは87%なのに、Atlantic provinceでは53%に止まる。回答を寄せた90%以上の女性が赤ん坊にとって母乳栄養は人工栄養に優ると言っている。母乳栄養を行っていない女性の内、40%は人工栄養の方が楽だからと答え、これが最も多い回答だった。母親の年齢、教育水準、収入が高い程母乳栄養を選び、既婚女性の方が未婚女性より母乳栄養を好んだ。母乳栄養を行った女性の内約40%は3か月以内に母乳栄養を止めている。自分の母乳の出が足りないのではないかと思い込んでいる母親は母乳栄養を止めてしまう傾向にある。3か月以上母乳栄養を続けた女性の場合、復職または「最初から決めていた期間になったから」というのが大きな理由である。 2003年のLa Leche League Internationalによる研究では、72%の母親が母乳栄養を開始し、31%が4か月以降も続けている()。 1996年のカナダ公衆衛生学雑誌 (the Canadian Journal of Public Health) に発表された論文によると、バンクーバーでは82.9%の母親が母乳栄養を始めているが、帝王切開と経膣分娩ではその率が異なり、前者は91.6%、後者は56.8%であった。同論文はまた、9か月には18.2%の母親だけが母乳栄養を続けていたとし、母乳栄養は母親の婚姻状況、教育、家計に有意に相関していると報告している。
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