カナダにおける寄宿舎学校墓地の調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 22:00 UTC 版)
「インディアン寄宿学校」の記事における「カナダにおける寄宿舎学校墓地の調査」の解説
カナダでは1863年から1998年までの間に15万人以上の先住民の子どもが寄宿学校での生活を強制された。2008年、先住民寄宿学校の実態とその影響を調査する「カナダ真実和解委員会」(TRC) が発足した。委員会は、5年間の詳細な調査に基づき、寄宿舎学校制度が文化的ジェノサイドに相当するとした複数の最終報告書を発表した。2015年にその取り組みと記録はマニトバ大学の「国立真実和解センター」(NCTR)へと継承され、地中探知レーダーなどを使った調査が続けられている。 2021年5月27日、ブリティッシュコロンビア州、カムループス・インディアン・レジデンシャル・スクールの敷地跡から3歳の子供を含む215人の遺骨が発掘された。この寄宿学校は1890年にカナダ政府の意向をうけカトリック教会が開校・運営し、1969年には政府の運営となった後、1978年に閉校された。また続いて6月25日にはサスカチュワン州のカウェセス先住民居住区にあるマリヴァル寄宿学校の敷地内において、名の記されていない墓が751基見つかったと報告されている。 2022年7月25日、ローマ教皇フランシスコはカナダを訪問。先住民に対して謝罪を行った。
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