カトリック教会の秘跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/15 20:31 UTC 版)
カトリック教会が伝統的に認めてきた七つの秘跡は以下のとおりである。 洗礼 堅信 聖体 ゆるし 病者の塗油 叙階 結婚 この七つの秘跡は、キリスト教入信の秘跡(洗礼・堅信・聖体)、いやしの秘跡(ゆるし・病者の塗油)、交わりと使命を育てる秘跡(叙階・結婚)に分類される。信者は洗礼の秘跡によって新たに生まれ、堅信の秘跡によって強められ、聖体の秘跡によって養われるとされる。いやしの秘跡は、キリストが、この二つの秘跡によってご自分のいやしと救いのわざを教会が続けていく望まれたものとしている。かつては、ゆるしの秘跡は「悔悛(の秘跡)」、病者の塗油は「終油(の秘跡)」と呼ばれていたが、現在は名称が改められ、特に病者の塗油は意味合いも少し修正され、臨終の時だけでなく重い病気や危険な手術を受ける場合にも受けられるとされている。 これらの秘跡を授けるのは、種類によって異なるが基本的には司教または司祭である。詳しく述べると、洗礼の秘跡は助祭も授けることができ、緊急の場合に限り誰でも授けることが可能とされている。聖体の秘跡は、ミサの中で聖変化を行うのは司教・司祭だが、信者に聖体を与えること(聖体拝領)は、場合によっては助祭や祭壇奉仕者、および司教から任命された臨時の聖体奉仕者でも可能とされている。叙階の秘跡は、司教だけが授けることができる。結婚の秘跡は、司教・司祭または教会の有資格の証人の司式のもとで、結婚する信者同士が秘跡を授け合うとされる(このため結婚当事者のどちらかが信者でない場合は、秘跡には該当しない)。
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