カスパロフとコンピュータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 14:35 UTC 版)
「ガルリ・カスパロフ」の記事における「カスパロフとコンピュータ」の解説
そもそも、カスパロフの師匠にあたる、チェス世界チャンピオンにして工学者のミハイル・ボトヴィニクがコンピュータチェスの推進者である。カスパロフ自身もコンピュータチェスの黎明期から、局面分析にデータベースを利用していた。 2003年に行なわれた、ディープ・ジュニアとのマッチは1勝1敗4引き分け、X3D Fritz(英語版)とのマッチでは1勝1敗2引き分けと、現役中はその時最強のチェスソフトとの公開対局を続けていた。 カスパロフは人間とコンピュータがペアを組み、そのペア同士が対局するアドバンスト・チェスという変則チェスも考案した。 上記のごとく、もともとコンピュータと縁があり、現役中はアタリ社がスポンサーに付いたこともある。さらに近年ではウォークラフトをプレイしていると著書で明かしている。偶然だが、自分の弟子であるウラジーミル・クラムニクに勝利したディープ・フリッツの開発会社の立ち上げにも係わっていた。 2014年11月26日、ドワンゴはニコニコ動画で、カスパロフが将棋電王戦FINALの振り駒を行うと発表した。カスパロフは電王戦の企画が初来日となった。振り駒の結果、五番勝負で人間(斎藤慎太郎五段)が第一局の先手に決まった。また、11月28日に将棋の羽生善治棋士・四冠とチェス対局を行うことも発表された。先手、後手を入れ替える二番勝負で、結果はカスパロフが2連勝した。
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