カステイとカタルーニャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/22 19:28 UTC 版)
カタルーニャは、現在は行政上スペインの一自治州であるが、歴史的な経緯から、マドリードを中心とするスペイン中央政府に対する反感が根強い。バスク地方と同様、スペインからの独立を要求する意見も強い勢力を保っている。カタルーニャ独自の風物であるカステイは、同じくカタルーニャにおいて重要な存在であるサッカークラブFCバルセロナと同様、しばしばそのカタルーニャ主義と結び付けられる。カタルーニャの国家記念日である9月11日には、街の中の象徴的な場所、例えばカタルーニャの英雄であるラファエル・カザノバの銅像などで、カステイのパフォーマンスが頻繁に行われる。 カステイはカタルーニャ社会に深く溶けこんでおり、様々なイベント、宣伝、建物の落成式、映画や本の出版記念に際して、しばしばパフォーマンスが行われる。例えば、2013年夏には、世界水泳選手権の開会式において、水中のカステイが披露された。また、チームのメンバーなどの死に際して、全員で哀悼の意を表するため、特別に音楽なしでカステイが行われることがある。これはpilar de dolと呼ばれ、葬儀やパフォーマンスの場において厳粛に披露される。
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