カイト_(映画)とは? わかりやすく解説

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カイト (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 18:57 UTC 版)

カイト
Kites
監督 アヌラーグ・バス英語版
脚本 ロビン・バット
アヌラグ・バシュ
サンジーヴ・ダット
アカルシュ・クラナ
原案 ラケシュ・ローシャン英語版
製作 ラケシュ・ローシャン
出演者 リティク・ローシャン
バルバラ・モリ
カンガナー・ラーナーウト
カビール・ベーディー英語版
音楽 ラジェシュ・ローシャン英語版(歌)
サリム=スレイマン英語版(バックグラウンドスコア)
撮影 アヤナンカ・ボス英語版
編集 アキーヴ・アリ英語版
製作会社 フィルムクラフト・プロダクション[1]
配給 リライアンス・ビッグ・ピクチャーズ
公開 2010年5月31日
2011年3月13日
上映時間 130分
製作国 インド
メキシコ
アメリカ合衆国
言語 ヒンディー語
英語
スペイン語
製作費 ₹820,000,000[2]
興行収入 ₹863,300,000[2]
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カイト』(原題:Kites)は、2010年に公開されたインドメキシコアメリカ合作のロマンティックアクションスリラー映画アヌラーグ・バス英語版が監督、ラケシュ・ローシャン英語版がプロデューサーを務め、リティク・ローシャンバルバラ・モリカンガナー・ラーナーウトカビール・ベーディー英語版が出演している[3]。5月21日にインド・北米で公開され、北米ではボリウッド映画としては当時最大規模の208スクリーンで公開された[4]。アメリカ公開のボリウッド映画では、初めて週末映画トップ10入りを果たした[4]。公開直後の興行収入は好調だったものの興行収入の6割はネット視聴となり、公開1週間で小スクリーンでの上映に切り替えられた[5][6]

日本では2011年3月に大阪アジアン映画祭で特別招待作品として上映された[7]

あらすじ

キャスト

製作

当初、ヒロイン役としてソーナム・カプールにオファーを出していたが、彼女は脚本にある過度に大胆なシーンを嫌がり出演を拒否した。ディーピカー・パードゥコーンにも主要キャストとしてオファーを出していたが、彼女もソーナムと同じ理由で出演を断り[8]、多くの出演交渉と脚本の変更を経て、最終的にバルバラ・モリがヒロイン役に起用された。

映画の世界配給権は15億ルピーで売り出され、リライアンス・ビッグ・ピクチャーズが権利を取得した。衛星放送の権利はソニーTVグループが取得し、音楽の権利はTシリーズ/ビッグ・ミュージックが取得している。

公開

映画はインド国内3000スクリーン、世界30か国500スクリーンで公開された[9]。北米では当時最大規模となる208スクリーンで公開されている[4]。公開1週間後の5月28日にはインターナショナル版が公開され、60か国で上映される予定になっていた[3]

インターナショナル版第2弾として『Kites: The Remix』も公開され[3]、監督にブレット・ラトナー、編集にマーク・ヘルフリッチ、音楽にグレーム・レヴェルが参加しており、『Kung Faux』のリミックス技術が使用されている[10][11]

評価

興行収入

インド国内の興行収入は4億9270万ルピーとなっている[12]。北米の公開初週末の興行収入は95万8673ドルを記録した[4]。映画は週末映画ランキングのトップ10入りを果たした最初のボリウッド映画となり、それまでの『マイネーム・イズ・ハーン』の最高記録(第13位)を抜いたものの、興行収入は同作の記録(190万ドル)を更新できなかった[4]。イギリスでは公開初日に17万4000ポンドの興行収入を記録し、第10位にランクインした[13]Box Office Indiaは最終的な結果として「興行的に失敗した」と判断している[5]

批評

Rotten Tomatoesでは26件のレビューが寄せられ支持率77%、平均評価6.1/10となっている[14]。Box Office Indiaは「インドのほとんどの場所で公開された」ものの、「反応は色好いものではなかった」としており、その最大の原因として英語とスペイン語の会話シーンが多いことを指摘している[15]。Review Gangでは13件のレビューが寄せられ、平均評価5/10となっている[16]Rediff.comラジャ・センはキャストの演技と撮影技術については高く評価しているが、全体の評価としては2/5の星を与えるに留まった[17]。AOL Indiaのノヤン・ジョーティ・パラサナは、「言語の壁を超えたラブストーリーは失敗に終わりました」と批評している[18]インディアン・エクスプレスシューブラ・グプタ英語版は、映画を「新しいボトルに入っている古いワイン」と表現している[19]

受賞・ノミネート

ジー・シネ・アワード
  • 最優秀撮影監督賞(受賞):アヤナンカ・ボス英語版[20]
  • 最優秀新人女優賞(ノミネート):バルバラ・モリ[21]
  • 最優秀男性プレイバックシンガー賞(ノミネート):KK英語版(「Zindgi Do Pal Ki」)[21]
ビッグスター・エンターテインメント・アワード英語版
  • 最優秀男性プレイバックシンガー賞(ノミネート):KK(「Zindgi Do Pal Ki」)
GIMAアワード
  • 最優秀男性プレイバックシンガー賞(ノミネート):KK(「Zindgi Do Pal Ki」)

出典

  1. ^ Reliance Big Pictures And Filmkraft’S Most Awaited Romantic Film Kites To Release on 21st May, 2010”. Official website. 2010年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月5日閲覧。
  2. ^ a b Kites”. Box Office India. 2015年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月2日閲覧。
  3. ^ a b c Official Kites Website”. Kites-thefilm.com. 2011年10月6日閲覧。
  4. ^ a b c d e Subers, Ray. "Arthouse Audit: 'Kites' Flies, 'Babies' Maintains Grip", BoxOfficeMojo.com, 25 May 2010
  5. ^ a b Kites”. Boxofficeindia.com. 2014年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月2日閲覧。
  6. ^ Top Lifetime Grossers 2010-2019 (Figures in Ind Rs)”. Box Office India. 2013年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月2日閲覧。
  7. ^ カイト”. 大阪アジアン映画祭2011. 2018年8月2日閲覧。
  8. ^ “Deepika said no to Kites! - The Times of India”. The Times of India. http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2010-07-13/news-interviews/28282567_1_deepika-padukone-rakesh-roshan-krrish-sequel 
  9. ^ Kites Grosses 21 Crores Opening Day in India Becoming the Second Highest Opening Ever”. Reliance BIG Pictures. 2010年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月2日閲覧。
  10. ^ Lovece, Frank. "Film Review: Kites", Film Journal International, 19 May 2010
  11. ^ Brett Ratner Wants Hrithik Roshan in Hollywood”. Sawf News (2010年5月17日). 2010年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月14日閲覧。
  12. ^ Kites (2010) - Box Office Earnings”. Bollywood Hungama. 2010年5月27日閲覧。
  13. ^ Gant, Charles (2010年5月25日). “StreetDance 3D shimmies into first place at UK box office”. Guardian (London). https://www.theguardian.com/film/filmblog/2010/may/25/streetdance-3d-box-office 2010年5月27日閲覧。 
  14. ^ Kites (2010)”. Rotten Tomatoes. 2017年2月9日閲覧。
  15. ^ Kites Bumper opening, dull reports”. Box Office India. 2010年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月2日閲覧。
  16. ^ "Kites" Archived 24 May 2010 at the Wayback Machine. at ReviewGang
  17. ^ Raja Sen. Kites review, Rediff.com
  18. ^ Parasara, Noyon Jyoti. “Kites Review”. AOL India. 2010年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月21日閲覧。
  19. ^ Shubhra Gupta Kites (review) at Indian Express
  20. ^ Winners of Zee Cine Awards 2011”. Bollywood Hungama. 2011年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月14日閲覧。
  21. ^ a b Nominations for Zee Cine Awards 2011”. zorsebol.com. 2011年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月7日閲覧。

外部リンク


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