カイアスとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 07:12 UTC 版)
ボーカリストにジョン・ガルシア、ギタリストにジョシュ・オム、ドラマーにブラント・ビョーク、そしてベーシストにニック・オリヴェリというメンバー構成で、カイアスは地元を中心に演奏活動を行う。彼らが根拠地としたカリフォルニア州パームデザート周辺にはライブハウスがなかったため、バンドは砂漠に設けられたパーティ会場でガソリン駆動式の発電機にアンプをつないでプレイしていた。 1991年、Dali Recordsからファースト・アルバム『Wretch』をリリース。同作にはファーストEP『Sons of Kyuss』の曲も再演の上で収録された。資金不足の中で制作されたこのアルバムは、売り上げこそ伸び悩んだが、ライブではそれなりの人気を得ることができた。また、ギタリストのジョシュはさらに重くサイケデリックな音作りのためにダウンチューニング、さらにはベースアンプでギターをプレイするなどの試行錯誤を始めた。 1992年にはクリス・ゴスのプロデュースの下で、セカンド・アルバム『ブルース・フォーザー・レッド・サン』を同年6月にリリースする。1993年の終わりにはメタリカのオーストラリアツアーのオープニング・アクトに選ばれるなど上向き傾向にあったが、『ブルース・フォーザー・レッド・サン』ツアーの前にオリヴェリが脱退。代わって元The Obsessedのスコット・リーダーが加入した。 その後、バンドは新たにエレクトラ・レコードと契約を交わし(Dali Recordsとは離別)、1994年にサード・アルバム『ウェルカム・トゥ・スカイ・バレー』をリリースする。このアルバムではこれまで以上にサイケデリックな面を押し出し、音楽性こそ変わらないものの、全曲が3部構成からなる10分以上の曲で制作されるという大胆なものであった。しかしリリース後にそれまでバンドの核を担っていたドラマーのブラントが個人的な問題により脱退。後任にはアルフレッド・ヘルナンデスが迎えられた。 1995年には、4thアルバム『...And the Circus Leaves Town』をリリースするも前作、前々作ほどの支持を集めることはできなかった。同年秋にバンドは解散を決意。1996年に公式に解散が発表された。
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