オープンアクセス化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 01:20 UTC 版)
理系を中心とした学術雑誌の電子化が進んでいるが、学術誌は一部の欧州の学術出版社による寡占状況にあり、雑誌購読料の高騰が問題になっている。学術誌の価格上昇の原因は、学術出版を担う商業出版社のビジネスモデルにあり、学術誌は価格が高くても他の雑誌で代替できないため、市場原理が働かないことに起因する。世界の三大出版社の利益率は、いずれも30~40%にまで達する。 この寡占化に対抗して、1990年代から商業出版社への抵抗運動が起き、オープンアクセス化や学術出版社の雑誌へのボイコットなどが行われている。また、これらを回避するように海賊版サイトが立ち上がることもある。オープンアクセスは、学術出版の著者が広く認知されやすくなり、資金提供者による投資の効果が大きくなり、他の研究者および社会全体がアクセスできる知識が増えるメリットがある。このため、新たに生産される論文の半分はオープンアクセスで公開されている。
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