Re421形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 06:43 UTC 版)
「スイス国鉄Re420形電気機関車」の記事における「Re421形」の解説
スイス国鉄の貨物列車運行部門であるSBBカーゴは欧州鉄道におけるオープンアクセス化の進行により、ドイツおよびオーストリア国内での貨物列車運行も行っており、ドイツ国内を担当するSBBカーゴ・ドイツはドイツ国内ではDBシェンカーに次ぐ鉄道貨物輸送会社となっている。このため、SBBカーゴが保有するRe420形も一部をドイツ国内乗入用に改造することとなり、2002年-2004年にRe420形の最終シリーズである11371-11397号機のうち、事故廃車となった11382号機を除く26機を改造したものがRe421 371...397号機である。 ドイツ国内とスイス国内の電化方式は同じ交流15 kV・16.7 Hzであるが、スイス国内ではトンネル断面を小さくするため集電装置の舟体幅を1450 mmに抑えているのに対し、ドイツ国内では舟体幅1950 mmに合わせて地上設備が設置されているため、前位側の集電装置を標準のBBC製Typ ESa 06-2500からドイツ対応のTyp WBL 85シングルアーム式パンタグラフに交換している。なお、374、385、389、390号機は当初ドイツ国内対応の集電装置の搭載が間に合わず、スイス国内専用機として運行されていた。 信号装置と無線装置はドイツ国内対応のものを追設しており、スイス国内用に加えて信号装置はPZBおよびLZB、無線装置はTyp AEG ZFM21を搭載している。 このほか、全機がSBB-Cargo塗装となり、最高速度がドイツ国内では120 km/hに抑えられているほか、ドイツ国内の車両限界に対応するため、正面窓下部の手摺が通常側面まで回り込む形状のものを正面窓下部のみに、側面の乗務員室乗降扉の手摺も張出寸法の小さい平板形状のものにそれぞれ変更しているほか、運転室側面のバックミラーはドイツ国内では動作しないような回路とされ、正面下部のスカートも左右下部の形状を変更して小型化されたものとなっている。
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