オート/パワーフォーカス機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 21:23 UTC 版)
「オリンパスOMシステム」の記事における「オート/パワーフォーカス機」の解説
オリンパスOM707(1986年10月発売) - オートフォーカス専用レンズ装着時の露出制御はプログラムAEのみ。MFズイコーレンズも絞り優先AEで使用可能。専用ストロボで「スーパーFP発光」が可能。グリップ部から縦長の小型ストロボがポップアップするギミックが特徴。愛称「ストロボーグ」。 オリンパスOM101(1988年2月発売) - オートフォーカス機能はなく、OM-707用オートフォーカスレンズを使用するときは本体側のダイヤルを回してピントを合わなければならない(パワーフォーカス)。AE専用機であるが、マニュアルアダプター2の装着によりマニュアル露出可能。内視鏡用ライカ判カメラSC35(工業用や医療用等の複数異なるタイプがある)は、ボディーパーツの相当部分が当機種と共通しており、2000年代後半に至るまで長らく現行であった。 専用のオートフォーカスレンズにはピントリングがなく、マニュアルフォーカス時はボディ側のボタン(OM707)やダイヤル(OM101)でピントを合わせなければならない(パワーフォーカス)。特にOM707の場合、操作系の完成度が低く、AFレンズでのMF操作は劣悪を極める。オートフォーカスレンズには脱着ボタンがないため一度マニュアルフォーカスボディに装着すると外せなくなるというのはデマであり、そもそも装着出来ない。また、パワーフォーカス操作も不可能なためマニュアルフォーカスボディには使用できない。 これらの欠点から、OMシステムのオートフォーカス機は市場に受け入れられなかった。当時マニュアルフォーカスからオートフォーカスに市場が急速に移行している中でオートフォーカス化への対応失敗は致命的であり、オリンパスはレンズ交換式一眼レフカメラのメインストリームから事実上外れることになってしまった。
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