オルソケラトロジー
英語:orthokeratology
ハードコンタクトレンズにより角膜の屈折異常を矯正し、像を結びやすくするという視力矯正法。
オルソケラトロジーでは、夜、寝ている間に専用のコンタクトレンズを着用する。就寝中にコンタクトレンズの特殊形状によって角膜形状が矯正され、視力が回復した状態になり、日中コンタクトを外しても、物がよく見えるようになる。
レーシックのように手術を行わないため安全性が高く、また年齢を問わず効果が期待できる。ただし、習慣的に続けなければ、視力は再び低下していく。毎晩、もしくは隔日など、着用を続ける必要がある。
オルソケラトロジーの語源は、「オルソ」(ortho)が「矯正」、「ケラト」(kerato)が「角膜」、「ロジー」(logy)が「学」を意味する。ちなみに、オルソケラトロジーやレーシックは角膜形状の変化・矯正を行うという意味で「角膜矯正療法」などと総称される。
オルソケラトロジーを実施する場合、眼科医に相談する必要がある。なお、健康保険は適用外である。
オルソケラトロジー【orthokeratology】
オルソケラトロジー
オルソケラトロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 08:18 UTC 版)
オルソケラトロジー(Orthokeratology)は、特殊なカーブデザインが施されたハードコンタクトレンズを装用することで角膜形状を変形して矯正し、主に近視などの眼科的屈折異常を治療する角膜矯正療法。オルソは矯正、ケラトは角膜、ロジーは学問・療法を意味する。オルソケー(Ortho-K)、オルソKとも略され、レンズの名前からオルソレンズとも呼ばれる。
- ^ a b “オルソケラトロジーはレーシック後でも可能なのか?”. 南青山アイクリニック. (2016年1月14日) 2016年11月19日閲覧。
- ^ a b c “就寝時オルソケラトロジーレンズを装用し、起床時レンズを外してから効果はいつまで続くの?”. 夜コン 2021年6月28日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジーに向いているのはどんな人?”. 夜コン 2021年6月28日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジーレンズのよくあるご質問 - 効果があるのは近視だけ?”. 株式会社ユニバーサルビュー. 2016年11月19日閲覧。
- ^ “眠るときだけのコンタクト 朝起きたらメガネ要らずに”. 日経トレンディ. (2016年11月3日) 2016年11月19日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジー・ガイドライン”. 日本眼科学会 2016年11月19日閲覧。
- ^ “睡眠中に着ける「特殊コンタクト」で視力矯正…子供の近視、進行抑制効果も”. 読売新聞. (2018年2月4日) 2018年9月6日閲覧。
- ^ “子どもの近視治療に解禁 睡眠中に装着「オルソケラトロジー」”. 神戸新聞. (2017年12月23日) 2018年9月6日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジー治療の評判”. 夜コン 2021年6月28日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジーとレーシックの違いとは?徹底比較!”. 南青山アイクリニック. (2016年1月14日) 2016年11月19日閲覧。
- ^ “Premarket Approval (PMA)” 2019年8月22日閲覧。
- ^ “アルファとオルソケラトロジーの歩み” 2018年9月5日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジー” 2021年6月28日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジーで近視矯正” 2021年6月28日閲覧。
- ^ “オルソケラトロジーレンズのご紹介” 2021年6月28日閲覧。
- 1 オルソケラトロジーとは
- 2 オルソケラトロジーの概要
- 3 脚注
オルソケラトロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 05:21 UTC 版)
オルソケラトロジーに近視の矯正の他、近視の進行予防効果をも期待する方法。いくつもの実験で有効性が裏付けられた。
※この「オルソケラトロジー」の解説は、「近視」の解説の一部です。
「オルソケラトロジー」を含む「近視」の記事については、「近視」の概要を参照ください。
オルソケラトロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 05:21 UTC 版)
特にハードコンタクトレンズに顕著だが、通常のコンタクトレンズでも外した後数日間はコンタクトレンズの形に合わせて角膜が変形された癖が残ることにより近視が本来より弱くなることが知られていた。このことは従来、コンタクトを外した直後に合わせて眼鏡を作ればコンタクトレンズを外して時間が経つと弱すぎになってしまい、かといってコンタクトを外してから期間を置いて眼鏡を作ればコンタクトを外した直後には強すぎてしまうという欠点と捉えられてきたが、これを逆に利用して、積極的に角膜を強く変形させることで近視を矯正しようというのがオルソケラトロジーである。角膜矯正用コンタクトレンズを使用する。 夜寝る前に装着するだけで昼間は裸眼で過ごせるが、瞬きがなくなり涙量の減る就寝中にコンタクトレンズを装用することは角膜感染症などのリスクを日中だけ装用する場合より大幅に高める。利便性から考えると夜寝る前に装着するだけでよい手軽な方法であるが、衛生面から考えると、コンタクトレンズの装用をもっとも避けたい時間帯にわざわざ装用しなければならない方法である。
※この「オルソケラトロジー」の解説は、「近視」の解説の一部です。
「オルソケラトロジー」を含む「近視」の記事については、「近視」の概要を参照ください。
- オルソケラトロジーのページへのリンク