オラトリオ版
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「十字架上のキリストの最後の7つの言葉 (ハイドン)」の記事における「オラトリオ版」の解説
1795年、イギリス旅行からウィーンへの帰途、パッサウの大聖堂に立ち寄ったハイドンは、ここで楽長兼オルガニストだったヨーゼフ・フリーベルトがこの曲に詩人ラムラーによる歌詞をつけ、カンタータとして演奏しているのを耳にした。ロンドンではヘンデルの大規模なオラトリオを聴いて触発されていたハイドンは、フリーベルトが編曲した楽譜を受け取るとウィーンに戻り、フリーベルトの編曲を手直しするとともに、ゴットフリート・ファン・スウィーテン (英語版en:Gottfried van Swieten) の協力によって歌詞にも手を加え、翌1796年にオラトリオ版を完成させた。 オラトリオ版では、オーケストラに新たにクラリネット、トロンボーン、コントラファゴットが加えられ、第5ソナタを除く6曲のソナタには、イエスの言葉を歌うコラール風の四声体の部分が新たに作曲された。また、第4ソナタの後には序曲が挿入された。これは、オラトリオの2部構成を意識したものである。
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