オラクルとの提携
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「日鉄ソリューションズ」の記事における「オラクルとの提携」の解説
1991年(平成3年)12月、新日鉄(当時)とアメリカのオラクル、および日本オラクルは戦略的提携契約を締結。オラクル製品の販売などに関して提携した。提携にあたり、新日鉄はオラクルに対し8000万ドルを融資し、さらに将来日本オラクルへ出資を行うオプションを取得した。具体的な施策として、新日鉄住金ソリューションズの前身・新日鉄情報通信システムと日本オラクルの間で販売代理店契約を締結し、オラクル製ソフトウェアの販売を行うこととなった。UNIXベースのオープンシステム構築に強みを持っていた新日鉄情報通信システムによる売上げは伸び、日本オラクルの販売代理店の中でも最大級の売上高をあげるようになった。 2006年(平成18年)には、新日鉄ソリューションズの売上高が第1位となり、「Oracle Award 2006」において「Oracle Partner of the Year」を受賞した。また、新日鉄がオラクル製RDBMS「Oracle 8i」のリリース前にベータサイト・テストを実施するなど、提携は技術面にも及んだ。 1997年(平成9年)、戦略的提携契約の内容拡充が決定。具体的には、日本オラクルが提供するサポート、教育などのサービスを新たに提携関係の範疇に含めることとなった。さらに新日鉄は、1991年の契約締結時に取得したオプションに基づき、日本オラクルが1997年11月末に実施した第三者割当増資を引き受けることにより、30億円を日本オラクルに出資し、これに基づいて取締役副社長を派遣した。新日鉄の出資比率は1.4%であったが、日本オラクルにとって初のグループ企業以外の株主となった。 日鉄ソリューションズとなった現在も、オラクルとの提携関係は維持されている。
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