オオメメダイ科とは? わかりやすく解説

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オオメメダイ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/04 05:48 UTC 版)

オオメメダイ科
シロガネオオメメダイ Ariomma bondi
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : イボダイ亜目 Stromateoidei
: オオメメダイ科 Ariommatidae
Haedrich, 1967
: オオメメダイ属 Ariomma
D. S. Jordan & Snyder, 1904
英名
Ariommatids
下位分類
本文参照

オオメメダイ科学名Ariommatidae)は、スズキ目イボダイ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。オオメメダイ属のみ1属で構成され、オオメメダイなど7種が記載される[1]。科名の由来は、ギリシア語の「ari(優れた)」と「omma(眼)」から[2]

分布・生態

オオメメダイ科の魚類はすべて海水魚で、南北アメリカ大陸東岸からアフリカ大陸西岸にかけての大西洋と、インド洋および太平洋ケルマディック諸島ハワイ諸島を東端とする)に分布する[1]熱帯亜熱帯域の深海で暮らす深海魚の一群であり、水深1,000mまでを主な生息範囲とする[2]

仔魚は表層で浮遊生活を送り、成長に伴って深海に移動する[2]。成魚は砂泥底の大陸棚大陸斜面に分布する種類が多く、海底付近を遊泳して生活するとみられている[2]食性肉食性で、主に小型の甲殻類を捕食する[2]。一部の種類は大きな群れを形成し、食用魚としても利用されている[2]

形態

オオメメダイ科の仲間は左右に平たく側扁した体型をもつ[1]。体長30cm程度の種類が多いが、最大種では全長80cmに達することもある[2]

背鰭は2つあり、第1背鰭は10-12本の細長い棘条、第2背鰭は14-18本の軟条で構成される[1]。臀鰭は3本の短い棘条と13-16本の軟条からなり、胸鰭は20-24軟条[1]。尾柄部には2列に並んだ丈の低い肉質の隆起(キール)を備え、近縁のドクウロコイボダイ科(尾柄隆起は1列のみ)との鑑別点となっている[1]。成魚は腹鰭をもち、同じイボダイ亜目に属するマナガツオ科と区別される[1]椎骨は30-32個。

分類

クロオオメメダイ(Ariomma melana)。大西洋の水深180-550mが主な生息範囲[2]
ホシオオメメダイ(Ariomma regulus)。本種はメキシコ湾など大西洋西部に限局し、食用魚としても利用される[2]

オオメメダイ科にはNelson(2016)の体系において1属7種が認められている[1]。本稿では、FishBaseに記載される1属7種についてリストする[2]

  • オオメメダイ属 Ariomma
    • オオメメダイ Ariomma lurida
    • マルイボダイ Ariomma indica
    • ミナミメダイ Ariomma brevimanus
    • シロガネオオメメダイ Ariomma bondi
    • クロオオメメダイ Ariomma melana
    • Ariomma parini
    • ホシオオメメダイ Ariomma regulus

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g h 『Fishes of the World Fifth Edition』 p.419
  2. ^ a b c d e f g h i j Ariommatidae”. FishBase. 2025年4月4日閲覧。

参考文献

外部リンク



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