大物指蜻蛉
オオモノサシトンボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/05 23:54 UTC 版)
オオモノサシトンボ | ||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||
絶滅危惧IB類(環境省レッドリスト) |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Copera tokyoensis (Asahina, 1948) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
オオモノサシトンボ |
オオモノサシトンボ(学名:Copera tokyoensis)は、トンボ目モノサシトンボ科の昆虫である。
形態
モノサシトンボに酷似し胸部や腹部先端の斑紋が小さいことなどで区別されるが中間的な個体もみられる。未成熟なメスは、脚の赤みがモノサシトンボより強い[1]。
生態
平地の、背丈の高い抽水性の水草に囲まれた開放的な沼や池に生息する。幼虫(ヤゴ)は水草の根際や水底に堆積した腐植物の間に隠れている。卵の期間は1週間から2週間程度、幼虫の期間は2ヶ月から1年程度(1年で1世代から2世代)、幼虫で越冬する[2]。
成熟したオスは水辺の植物に静止して縄張りを持つ。他のオスが近づくと激しく追い払うが、メスが近づくと追いかけて連結、交尾する。交尾後のペアは連結状態のまま水面に降り立ち水面付近の植物に産卵する。この際オスが直立状態で警護することが多い。メスは単独産卵も行う[1]。
分布
日本の他、朝鮮半島、中国、ロシア(極東部)に分布する。日本国内では、利根川の中流域から下流域にかけてと、信濃川や宮城県の大きな河川下流のデルタ地帯などの、本州の限られた地域のみに分布し、近年生息地は激減している[1][2]。
脚注
参考文献
- 尾園暁・他『日本のトンボ (ネイチャーガイド)』文一総合出版、2012年。ISBN 978-4-8299-0119-9。
- 梅田孝『写真でわかる!ヤゴの見分け方』世界文化社、2023年。 ISBN 978-4-418-23403-5。
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