オイルフィルターの交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:25 UTC 版)
「エンジンオイル」の記事における「オイルフィルターの交換」の解説
オイルフィルターは主に50ミクロン位までの異物を除去するように設定されている。新品時は目が粗く、50ミクロンより大きい異物を通す傾向がある。使用を続けると目が詰まって50ミクロン以下の異物も濾過するようになる。したがって、オイルフィルターを頻繁に交換すると、目が粗い状態でフィルターを使用することになり好ましくない。しかし、長時間交換せずにフィルターの目が詰まってバイパス弁が開く状態で使用することもエンジンにとって好ましくない。 従って、有る程度目詰まりした状態でかつバイパスバルブが開かない範囲での使用が推奨される。通常はオイル交換2ないし3回に1回の交換が推奨されているが、オイル交換4回に一回程度の交換が望ましいとする意見もある。 フィルターを交換した場合は、フィルター内部に含まれていた分のオイル量が不足するため、フィルターのサイズに応じてオイル交換のみの場合より余分(0.2から0.5リットル程度)にオイルを充填する必要がある。なお、自動車の取扱説明書に記載されているオイル充填量は、フィルターとオイルを共に交換する時の量を示している場合か、それに加えてオイルのみ交換する時の量を併記している場合が多い。 近年、フィルターユニット全体を交換するカートリッジ式に対して、環境負荷低減のために外殻を再利用しフィルターのみを交換するフィルター交換式エンジンが増えている。現在では欧州車では交換式が主流となっており、国産車でもトヨタ、日産の新開発のエンジンに関してはこの方式を採用する例が増えている。
※この「オイルフィルターの交換」の解説は、「エンジンオイル」の解説の一部です。
「オイルフィルターの交換」を含む「エンジンオイル」の記事については、「エンジンオイル」の概要を参照ください。
- オイルフィルターの交換のページへのリンク