エージング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/08 15:27 UTC 版)
「ページ置換アルゴリズム」の記事における「エージング」の解説
エージング・アルゴリズムは NFU アルゴリズムを改良したもので、ページを使用した時間間隔を考慮するようにしたものである。ページ毎のカウンタを単純にインクリメントする代わりに、時間に応じて参照に重み付けをする。ページの参照カウンタは右シフト(2で割るのと同じ)してからカウントアップされる。たとえば、あるページのクロック割り込み 6回分の参照ビットが、1 → 0 → 0→ 1 → 1 → 0 だった場合、その参照カウンタは、10000000 → 01000000 → 00100000 → 10010000 → 11001000 → 01100100 のように変化する。これを見てもわかる通り、最近の参照に対応した値は大きく、過去に遡るほど値が小さくなる。これにより参照回数がすくなくても最近参照されたページが高い優先順位を持つことになる。したがって、置換が必要なら、このカウンタ値が小さいページを選択する。 LRU と エージングは違うことに注意されたい。エージングは限られたクロック割り込み回数ぶんしか参照履歴を持たない(そのプロセッサの整数のビット幅により、16回だったり 32回だったりする)。カウンタが8ビットの場合、9 tick(クロック割り込み間隔のこと)前に参照があっても 1000 tick 前であっても、カウンタはゼロになってしまう。一般に、最近の 16 tick ぶんの履歴があればスワップアウトすべきページを決定するには十分である。したがって、エージングは低コストで OPT に近い性能を発揮する。
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