エセックスとテラプレーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 06:09 UTC 版)
「ハドソン・モーター・カー・カンパニー」の記事における「エセックスとテラプレーン」の解説
ハドソン社は1919年にエセックスを登場させた。フォードやシボレーに対抗するため、より高価格帯に位置するハドソン車とは対照的に、価格重視の購買層に向けた大衆車シリーズだった。 エセックス車は低価格帯モデルとしては早くから固定屋根・窓枠付きのドアを備えたクローズド・ボディを本格採用したセダン車の一つとして市場で成功を収めた。シボレーと並んで大衆車としては早い時期に直列6気筒を採用したことでも知られる。ハドソン車とエセックス車の販売で、1925年にハドソン社は米国7位から3位に躍進した。 1932年にはエセックスのネームプレートに代えて、時流にあわせたテラプレーンブランドネームを開始した。新シリーズは1932年7月21日に発売された。 ハドソンはカナダでの現地生産も開始した。オンタリオ州ティルバリーの架装メーカー「カナダ・トップ&ボディ」と契約した。英国ではブレントフォード工場でテラプレーンを生産し、1938年時点でも宣伝された。 1935年から1938年頃のアクセサリーオプション品に、ステアリングコラム取付式の電気式プリセレクタ(電磁自動シフト装置)があった。「エレクトリックハンド」と称し、ベンディックス・コーポレーション製であった。この装備はフロア式シフトレバーを置き換えただけのもので、クラッチ操作が必要なのは変わらなかった。エレクトリックハンド装備の乗用車にはダッシュボード下部に従来のシフトレバーを収納しておく場所があり、エレクトリックハンド故障時にこのシフトレバーを取り出し、フロアに取り付けて使用した。そのほか、1930年代初頭には、負圧自動クラッチがオプション提供された。
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