エジェクター
プレス機においては、金型内から成形品を取り出すための突出し装置をいう。エジェクターの方式は、エアシリンダーを使用する駆動式と、レバーを作動させる機械式に分けられ、はね出しは下から上に向けて押し出す場合が多い。自動化ラインでは、押し出された部品は自動搬送装置でつかまれて次工程へ送られるので、安定した作動とパネルの位置制御が求められる。
アスピレーター
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2011年7月) |

アスピレーター(英語:aspirator)、流体を利用してベンチュリ効果によって減圧状態を作り出すための器具。
流体として水を利用し、化学や生物学の実験などで手軽に減圧状態を得るために使われるものを指すことが多い。同様の原理で流体に水蒸気や空気を利用するものは一般にエジェクターまたはエゼクター (ejector)と呼ばれ、主に工業用途に使われる。
仕組み
アスピレーターはT字管になっており、T字の水平線にあたる管の一方を水道の蛇口へ、もう一方を排水口へ接続する。T字の垂直線にあたる管が吸い込み口となる。水平線にあたる管の内部は一部細くなっており、ここから分岐して垂直線にあたる管が付く。垂直方向へは水が流れ込まないようになっている。
水平方向に水を流すと、管内の細くなった部分で流速が増すため、ベンチュリ効果によって圧力が低下する。この減圧になった水流に周囲の空気が流れ込み、結果として吸い込み口が減圧となる。
利用
水道を使用するアスピレーターは電源が不要で、可動部分がないため故障が少なく、かつ安価である。そのため、化学や生物学の実験室で手軽に減圧を作成する器具として広く用いられている。
アスピレーターで得られる真空度は水の蒸気圧に依存するため、水温によって異なる。例えば水温 25℃ であれば、24mmHg までしか到達できない。より高い真空度が必要な場合はダイアフラムポンプまたはロータリーポンプを使用する。
アスピレーターでは吸引された気体は水流とともに排出されてしまうため、沸点の低い有機溶媒の吸引濾過に使用すると有機溶媒蒸気ごと排水されてしまい、環境汚染につながる。排水汚染の防止にはコールドトラップを取り付けるか、水を循環して利用する装置を使用する必要がある。
関連項目
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